Flash DSC 2+
DSC測定装置は、熱分析で最も重要な技術です。サンプルからの熱流量を温度または時間の関数として測定するので、物理的転移や化学反応を定量的に測定することができます。
超高速DSC測定装置は、DSC測定に革新をもたらします。
このFlash DSC 2+では、これまで不可...
Flash DSC 2+
DSC測定装置は、熱分析で最も重要な技術です。サンプルからの熱流量を温度または時間の関数として測定するので、物理的転移や化学反応を定量的に測定することができます。
超高速DSC測定装置は、DSC測定に革新をもたらします。
このFlash DSC 2+では、これまで不可能だった再組織化プロセスの分析を行うことができ、理想的な形で従来のDSCを補完します。さらに、昇温速度は 7 桁以上の広範囲にわたります。
Flash DSC 2+では、定義した構造特性のサンプル(射出成形のプロセスの急速冷却で見られるような構造特性など)を用意することができます。冷却速度が異なるとサンプルの結晶化挙動や構造は大きく影響を受けます。高い昇温速度を利用することで、再組織化プロセスが発生する時間はなくなり、その干渉を受けることなく材料を分析することが可能になります。
超高速DSC測定装置は結晶化速度の測定にも最適です。
従来のDSC機器ではセンサを保護するために、サンプルをサンプルパンに入れて計測しています。しかしサンプルパンの熱容量と熱伝導率が、計測に大きく影響します。Flash DSC 2+では、測定サンプルをMultiSTARチップセンサの上に直接置きます。動的電力補償制御回路(特許取得済み)によって、高速の昇温・冷却速度で、ノイズのレベルを最低限に抑えた測定が可能です。
完全な熱分析システム
熱分析システム一式は4つの異なる測定技術から構成されています。それぞれが異なる方法でサンプルを測定します。すべての結果を組み合わせることによって判読を簡潔化します。DSCまたは超高速DSCを使用して熱流量を測定するだけでなく、他の機器で重量の減少(TGA)、長さの変化(TMA)、機械係数(DMA)などを測定できます。 これらすべての測定分量は温度に応じて変化します。