
自動融点測定器
手間がかかりミスしやすい手動での測定とは異なり、Excellence融点測定システムでは作業プロセスを見守り続ける必要はありません。 測定は完全に自動化されており、透過光の検出とビデオでの観察の組み合わせによって、信頼性の高い融点、融解範囲、上昇融点、沸点、雲点の信頼性の高い測定が可能で...

One Click™(ワンクリック)による融点測定
製品の純度をどのようにテストしていますか? 材料の品質をどのように確認していますか? 融点、沸点、雲点、上昇融点など複数のメソッドを使用して物質の性質を特定し、その特性を分析できます。メトラー・トレドのExcellence融点測定システムでは、ボタンをクリックするだけでこれらの熱特性を正確に自動で測定できます。

測定を簡単に
融点測定がこれまでになく容易になりました。 シンプルな操作手順と直感的なカラータッチスクリーンにより、素早く測定できます。 ワンクリックで測定開始の準備が完了します。あとは機器が自動的に測定を行います。測定が行われている間、他の重要な作業に時間を使うことができます。

効率性を向上
正しいツールをいつでも利用できるようにすることは、効率的なワークフローの実行に最も重要なことです。メトラー・トレドのExcellence自動融点測定システムは、日常的なプロセスを常に円滑に実行できるように設計されています。メソッドと測定結果を直接機器に保存し、複数のサンプルを同時に測定し、測定後に結果を自動でエクスポートまたは印刷する作業を、すべてGLP/GMP要件に準じて実行できます。

信頼性の高い測定結果
メトラー・トレドのExcellence自動融点測定システムを使用すれば測定し損なうことは二度とありません。ビデオを利用してリアルタイムで測定を観察することも、再生して結果を確認することもできます。 測定中または測定後に、強度曲線と結果をカラータッチスクリーンに直接表示できます。性能と精度は、認証済みの参照物質を使用した校正により確認することができます。

投資の保護
機器適格性評価とメソッド/プロセスバリデーションは製薬業界に限ったことではありません。 ISO認証を受けたすべての企業は、品質と安全性の標準に準じる必要があり、適切な測定手順と文書により各種標準を満たしていることを証明することが求められます。 Excellence自動融点測定システムを設置し、性能適格性が維持されているようにして、必要な品質標準に確実に準拠できるようにしてください。

自動融点測定装置用LabX
LabXソフトウェアでは、結果の総合的な表示、ビデオの保存、結果の自動評価により融点の品質を確実に管理することができます。融点曲線の再分析、総合的なサンプルリストの整理、カスタマイズしたレポートの生成などのあらゆる業務を準拠規制に完全に対応しながら実行できます。
モデル/仕様
関連文書
カタログ
データシート
ケーススタディ
FAQ(よくある質問)
- デジタル融点測定装置とは何でしょうか?
- デジタル融点測定装置はどのように動作しますか?
- デジタル融点測定装置ではどのようなサンプルを測定できますか?
- 融点アクセサリボックスには何が含まれていますか?
- デジタル融点測定装置をどのように校正し、調整できますか?
- キャピラリにはどの程度の量の物質を充填する必要がありますか? 充填の高さはどのように確認することができますか?
- メトラー・トレドの融点測定装置は、Ph.Eur 2.2.14、USP Chapter <741>、日本薬局方2.60など、融点測定の規制の遵守に役立ちますか?
- メトラー・トレドの融点測定装置は21 CFR Part 11の遵守をサポートしていますか?
- 薬局方の融点測定の要件は何ですか?
- メトラー・トレドの融点測定器では融点測定以外のアプリケーションも実行できますか?
デジタル融点測定器では加熱炉とビデオカメラを使用して、加熱炉の測定温度に関する光の透過率の変化を測定し、融点を検出します。
この融点測定はデジタル式のため、オペレーターの影響が大幅に削減されます。 0.2℃までの正確度と短い昇温/冷却時間を使用して、最大で6個のサンプルを同時に測定できます。
そのコンパクトなサイズにより、メトラー・トレドの融点測定装置はさまざまなラボベンチに適合します。
メトラー・トレドの融点測定システムを次の模式図に示します。
![]() |
このシステムは、加熱炉とビデオカメラを組み合わせたものです。
融点は、サンプルを加熱することで測定します。 加熱炉を使用して分析時の温度を制御します。 温度の制御と記録はデジタル白金温度センサにより保証されます。
サンプルをガラスキャピラリの中に入れ、これを加熱炉に挿入します。 加熱中に融解が発生すると、サンプルの光透過率が変化します。材料が固体で不透明な場合は、物質を透過する光は減少します。 材料が液体で透明度が高いほど、多くの光が透過します。 この光透過率の変化は、ビデオカメラで簡単に測定することができます。このため、物質の融点を検出するための信頼性の高い方法となります。
つまり、これが全自動の融点測定に必要なものです。
すべての結果、測定データ、ビデオファイルが融点測定器に保存され、実験レポートを完全に自動的に生成することができます。
融点の測定は粉体状の結晶サンプルで実行できます。
サンプル調製用に、乾燥した粉体状の物質を乳鉢ですり潰し、キャピラリに充填します。これを加熱炉に入れます。 メトラー・トレドの融点アクセサリボックスには、正確で再現性の高いサンプル調製に必要なすべてのツールが含まれています。
融点アクセサリボックスはMP90の標準パッケージに含まれ、MP55、MP70、MP80では推奨のオプションアクセサリとなっています。
融点アクセサリボックスには、標準物質またはUSP参照物質入りのものもあります。 融点アクセサリボックスには、それぞれ150本の融点キャピラリが2セット、3つのメトラー・トレド融点参照物質またはUSP融点参照標準、めのう乳鉢と乳棒、ピンセット、スパチュラ、5本のキャピラリ充填ツールが含まれます(図1)。
![]() |
図1:サンプル調製に必要なすべての融点測定装置と、融点テスタ校正用の融点標準物質が含まれる融点アクセサリボックス。 |
融点測定装置で正しい結果を確実に得るには、その測定の正確度を検証する必要があります。 認定済みの温度計を使用してサンプル温度を直接測定することはできないため、理想的には特定の温度値を持つ参照物質を使用して温度の正確度をチェックします。 これにより、公差を含む公称値を実際の測定値と比較できます。
校正に失敗した場合、つまり測定温度値が参照物質ごとに認証された公称値の範囲に一致していない場合は、機器の調整が必要になります。
必要なすべての融解範囲を含む、少なくとも2つの参照物質を用いて機器を調整しなければなりません。 必要な温度範囲内に融点が含まれる少なくとも1つの参照物質の融点を用いて校正する必要があります。 調整に用いたのとは別の参照物質を使用して、新たな調整が適切に行われたことを確認します。
MP Excellence機器の校正と調整には、メトラー・トレドの融点標準物質を使用することを強く推奨します。 各融点参照物質には証明書が付属しており、規定の薬局方と熱力学的融点がラベルに記載されています。 これらの物質は、充填コードとロット番号を示す2本のバーコードで安全に識別されます。
以下の表に、メトラー・トレドの参照物質の概要を示します。
![]() |
さらに、メトラー・トレドでは、MP VPac™と呼ばれる融点性能検証パッケージを提供しています。ここには、機器の検証に使用するための充填済みの密封されたキャピラリが含まれます。
良好な結果を得るための鍵は、慎重で厳密なサンプル調製にあります。 物質の量がすべてのキャピラリで同一になるようにサンプルを調製します。 わずかな量の違いによって、測定する融点温度にばらつきが生じる可能性があります。
キャピラリの充填高さを、融点サンプル調製ツールに刻まれたラインを使用して確認します。 正確な測定を行うには、3mmの最適な充填高さを守る必要があります。
サンプル調製ツールには、物質の充填高さを確認するための多くの機能があります。 さまざまな充填高さを評価するには、図1を参照してください。
最高の結果を得るには、融解した物質が透過光検出用の穴を覆っていなければなりません。
![]() |
図1: サンプル調製ツール: 充填高さのマーク |
メトラー・トレドの融点測定器は、融点測定向けの以下の標準を完全に遵守しています。
- 米国薬局方USP <741>
- 日本薬局方JP 2.60
- 欧州薬局方Ph.Eur. 2.2.14/2.2.60
- 中国薬局方ChP 0612
- 国際薬局方WHO 1.2.1
- ASTM D1519
- 日本産業規格JIS K0064/K4101
- その他
国際規格と標準について詳しくは、次をご覧ください。
メトラー・トレドの分析機器/天びん向けLabXラボ用PCソフトウェアは、メトラー・トレドの融点測定システムの性能を最大限に引き出す自動データ処理、高度なプロセスセキュリティ、完全なSOPガイダンスなどの機能を備えています。
LabXは、LIMSやERPなどの他のラボシステムへのデータフローを完全に統合し、ラボの規制遵守と監査対応を可能にする究極のソリューションです。 LabXは、ソフトウェア検証と、21CFR part 11、EU GMP annex 11、ISO 17025などの規制遵守によりお客様を完全にサポートします。
薬局方の融点測定の要件を以下にまとめます。
外径が1.3~1.8mm、壁厚が0.1~0.2mmのキャピラリを使用します。 1°C/minの一定の昇温速度を使用します。 特に明記されない限り、ほとんどの薬局方では、融解の終点における温度は、固体物質が残っていない(透明になったポイントに対応)ポイントCで記録します。 米国薬局方(USP)などの薬局方では融解範囲の測定を求めています。この場合は、温度測定にポイントA(崩壊点に対応)とCを使用します。 記録された温度は加熱スタンド(オイルバスや熱電対搭載の金属ブロック)の温度を表します。
すべてのMP機器は融解範囲も測定することができます。 機器モデルMP55とMP80は多様なタスクへの使用が可能です。 MP55では、融点と上昇融点を測定することができます。 MP80では、融点測定アプリケーションが沸点、曇点、上昇融点の測定によって拡張されました。
具体的には、メトラー・トレドの融点測定システムMP55/MP80によって以下のアプリケーションを実行できるようになります。
沸点測定:
MP80は、以下の測定原理に従って自動沸点測定装置として機能します。 液体から気体への相転移が発生する温度である沸点を測定するには、約100µLのサンプルをガラスチューブにピペッティングします。 次に、沸騰遅滞を引き起こし、不正確な読み取りを発生させる液体の過熱を避けるために、充填したガラスチューブに、それよりも小さい沸点キャピラリを挿入します。 次に、サンプルを沸点測定器に挿入してメソッドを開始します。 温度が上昇し、液体内部で気泡が形成されて表面まで逃げます。 このような上昇する気泡が内蔵光源の光を反射して、個別に検出されます。 気泡の発生頻度が測定され、これが沸点測定の基礎として使用されます。 周囲圧力が内蔵の校正済み気圧計で測定され、海面気圧への補正が自動的に計算されて結果に適用されます。
曇点測定:
MP80は、以下の測定原理に従って自動曇点測定装置として機能します。溶液の曇点は、この温度を超えるとサンプルが濁る温度です。 通常、曇点測定は、水に対象物質を重量法で1%に希釈したサンプルを使用して行います。 約100µLのサンプルをガラスチューブにピペッティングし、曇点テスタに挿入します。 測定開始時は対象の溶液は透明ですが、曇点に達すると濁ります。 この濁度を透過光検出によりモニタリングします。曇点よりも温度が高くなるほど溶液は濁り、溶液を透過する光が少なくなります。 透過光の強度の低下をビデオカメラで自動検出することが、繰返し性と信頼性の高い曇点の結果を得るための鍵となります。
上昇融点測定:
MP55とMP80は、以下の測定原理に従って上昇融点の自動測定器として機能します。脂質、油、ワックスの上昇融点を測定するには、柱状のサンプルが含まれる内部上昇融点キャピラリチューブを水に浸し、これを特定の速度で加熱します。 浮力と、柱の溶けた外面との相互作用によって脂質の柱が内部キャピラリチューブで上昇し始める現象を観察したときの温度が、上昇融点として記録されます。 物質の上昇融点はデジタル画像解析により評価されます。 物質の柱が上に向かって移動を開始すると、画像処理アルゴリズムが上昇融点を全自動で測定します。






