滴点・軟化点測定装置

自動滴点・軟化点測定装置

滴点測定システムは、油脂、ピッチ、ポリマーなどの物質の滴点と軟化点の測定に使用する分析装置です。滴点とは、融解した物質の沈殿物の最初の一滴が滴下する温度のことです。軟化点とは、融解した物質が規定の距離を流れる温度のことです。メトラー・トレドの滴点測定システムを使用すると、滴点と軟化点の両方を全自動で測定できます。

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FAQs

デジタル滴点測定装置とは何ですか?

デジタル融点/滴点測定装置は、加熱炉とビデオカメラを使用して、滴点/軟化点の事象を自動的に検出します。この測定はデジタル式のため、オペレーターの影響を大幅に削減します。0.2℃までの温度正確度と短い昇温/冷却時間を使用して、2つのサンプルを同時に測定できます。加熱炉のレイアウトとビデオ画像分析により、2つのサンプルを同時に測定できます。メトラー・トレドのExcellence滴点測定システムDP70/DP90は、いずれも自動滴点測定装置/自動軟化点測定装置として動作します。

軟化点/滴点測定について詳しくは、こちらをクリックしてください

デジタル滴点測定装置はどのように動作しますか?

メトラー・トレドの滴点測定システムを次の図に示します。

このシステムは、加熱炉とビデオカメラを組み合わせたものです。

滴点/軟化点は、サンプルを加熱することで測定します。加熱炉を使用して分析時の温度を制御します。温度の制御と記録は、プラチナ製デジタルセンサで行います。

メトラー・トレドの滴点測定システムExcellenceシリーズでは、加熱炉内部のカップとホルダーで構成されるテスト用組み立て部品に、ホワイトバランス調整済みのLED光源を当てます。この反射画像がビデオカメラで記録されます。

自動滴点測定では、滴点テストの全プロセスがビデオに記録され、融解した物質の最初の1滴がサンプルカップ(オリフィス下部に位置する仮想の白い長方形)から流れ落ちる瞬間を、画像解析機能を用いて検出します。検出すると同時に、加熱炉の温度が測定され、0.1℃の分解能で記録されます。

自動軟化点測定の場合、ビデオに軟化したサンプルの先端が仮想マーキングで示されます。この仮想マーキングが、カップのオリフィスから19mm下がったところにある仮想線を通過すると、その瞬間の加熱炉温度が測定され、0.1℃の分解能で記録されます。

滴点測定システムで試験する一般的なサンプルは何ですか?

滴点テスターを使用して、軟膏、合成/天然樹脂、ロジン、食用油脂、グリース、ワックス、脂肪酸エステル、ピッチ、アスファルト、タール、ビチューメン、その他の多くの材料の滴点と軟化点を測定します。

滴点/軟化点測定サンプルの正しいサンプル調製に有用なヒントとコツをご紹介します。

準周囲温度では滴点をどのように正確に測定できますか?

食用油脂や有機溶媒は、固化させて低温で測定することができます。多くの場合、滴点測定の前に十分な時間をとって物質を冷却または冷凍する必要があります。メトラー・トレドのExcellence滴点測定システムDP90は、-20℃までの滴点測定ができます。個別のDP90測定セル、加熱炉、光学検出システムを、必要な温度に達するまで冷蔵庫または冷凍庫に入れます。

メトラー・トレド滴点測定装置でASTM、AOCS、IP、ISOなどの規制遵守が可能ですか?

メトラー・トレドの滴点測定装置は、滴点/軟化点測定向けの以下の標準に遵守しています。

  • ASTM D3104: ピッチの自動軟化点測定用
  • ASTM D3461: ビチューメン、ピッチ、アスファルトの自動軟化点測定用
  • ASTM D3954: ワックスの自動滴点試験用
  • ASTM D6090: 樹脂の自動軟化点測定用
  • AOCS Cc 18-80: 食用油脂の自動滴点検出用
  • 欧州薬局方(Ph.Eur.)2.2.17: 滴点用
  • IP 396: 潤滑グリースの自動滴点検出用
  • ISO 4625: 塗料/ニスの軟化点測定用
  • DIN EN 51920: 炭素質材料の軟化点測定用


国際規格ASTM D3104、ASTM D3461、ASTM D3954、ASTM D6090、AOCS Cc 18-80は、特にメトラー・トレド機器を使用した自動滴点/軟化点測定に基づく規格です。