専門的な技術とノウハウに基づいて製造された当社の分銅は、幅広い用途分野で使用されます。 これらの分銅では以下が可能です。
- 計量機器の効率的で効果的な日常点検
- 信頼性の高い天秤/はかりの校正
- 標準分銅の高精度でトレーサブルな校正
計量器の性能チェック用に、OIML/ASTM点検用分銅を50μg~5tの範囲であらゆる精度等級からお選びいただけます。校正証明書が必要な場合にも対応いたします。
分銅は、主に天秤とはかりの性能試験と日常点検に必要です。 計量用語では、標準分銅または「質量標準」(他の分銅を校正するため)と基準器に区別されます。 国内規制や国際的な推奨事項により、基準器では誤差限界が定義されています。 分銅は、OIMLまたはASTMのいずれかにより定義される各種の許容限界に分類されます。 従来の重さの値(質量ではなく)は、分銅の公称値として使用されます。 より高度な精度を得るために、認証済み分銅は校正され、通常は計量標準総合センター(NMI)が管理する国内の一次標準器にトレースバックできます。
分銅等級は、以下のようにOIML(国際法定計量機関)宣言またはASTM(米国試験材料協会)宣言のいずれかに基づいて分類された誤差限界に従って分かれています。
OIML分銅
*計量機器の検証に使用する分銅の誤差は、機器の最大許容誤差(MPE)の3分の1を超えてはなりません。 これらの値は、OIML国際勧告76非自動計量機器(1992)のセクション3.7.1にリストされています。
ASTM分銅
ASTM等級0と超等級、さらにOIML等級「E0」とE1は、最高レベルの精度、つまり質量標準(他の分銅の校正に使用)、ミクロ天秤の点検と校正、および重要な計量アプリケーションに使用する必要があります。
ASTM等級1と2、OIML等級E2とF1は、分析天秤の点検や校正などの精密な作業で使用する必要があります。
ASTM等級3と4、OIML等級F1とF2は、上皿天秤の校正と点検や、中程度の精度の作業(研究室でそれほど厳密でない作業)に最適です。
注: 天秤またははかりを校正する場合、使用する分銅セットと等級を文書に記録する必要があります。
日常点検には、専用に設計されたCarePacセットをお勧めします。大半のプロセス要件には公称値で十分です。 実施する点検は、計量プロセスの重要度に応じて異なります。 リスク評価に基づいて、GWP® Verification は日常点検の頻度についての情報を提供しています。 また、特定のプロセスやリスクに合わせた校正スケジュールやメンテナンス計画も提供しています。 適切な点検手順を決めるのに役立つSOPも利用できます。
ステンレス鋼製の分銅には、長期的安定性があります。 メトラー・トレドのすべての分銅はプレミアムステンレス鋼製で、耐腐食性を備えています。 またモノブロックで製造された分銅は、長期的安定性を維持できるよう特殊設計されており、調整孔付き分銅は最大の費用対効果を実現します。 電解研磨が抗接着性を有する光沢表面をもたらします。
高精度に校正された点検用分銅は、正確な計量結果の基礎となるものです。 点検用分銅の精度は、時間の経過とともに信頼性が低下します。 これは、通常の使用、汚れ、埃が原因の通常の摩耗と裂傷の結果でもあります。 継続的なトレーサビリティを確保するには、認定質量校正ラボでの定期的な試験分銅の再校正が不可欠です。 認定を受けた当社の分銅校正ラボでは、それぞれの分銅を清掃、校正し、結果を校正証明書に記録します。 当社の校正サービスでは、協定質量値の評価、不確かさなどトレーサビリティに関する情報について、ISO/IEC 17025の要件に従って校正証明書を発行します。
点検用分銅を再校正する頻度は、計量プロセスの重要度に応じて異なります。 GWP® Verificationは、校正、点検、メンテナンスの方法を勧告するだけではありません。 正しい点検用分銅や分銅等級の選び方について助言し、点検用分銅の再校正をする頻度についての助言も行います。 これらの情報はいずれも、特定のプロセスやリスクに基づいて判断します。
リスクに基づくサービスとして、GWP® Verificationは不要な点検や間違った点検をなくします。 さらに、規制要件への完全な準拠を保証する包括的な監査証跡の文書を提供します。
メトラー・トレドは、1ミリグラム未満の値を求めるお客様の要望の増加に応えて、マイクログラムの分銅を提供しています。 この分銅は、専用に設計されたアクセサリセットと取り扱いツールが付属し、従来の計量の枠を越える完全なソリューションをオペレータに提供します。
これらの分銅にはトレーサビリティもあり、ナノテクノロジーなどの厳密なアプリケーションの要件に応えるため分銅値が認証されています。 詳しくはマイクログラム分銅に関するホワイトペーパー をダウンロードしてください。
空気密度は、通常、気温、気圧、湿度、CO2濃度などの関連する空気パラメータから計算されます。 空気密度を割り出す別の方法として、2つの特別に設計された浮力効果を利用できる場合があります。 両方の浮力効果は、真空中と空気中で比較されます。 公称重量が同じ2つの浮力効果を比較することにより、大きな体積差が空気の浮力を反映し、これにより非常に高精度な空気密度の測定が可能になります。 浮力効果は、主にM_one真空マスコンパレータに使用されます。
球体を使用するのは、長さの測定による体積の定義に従って体積を決定できるためです。 シリコン(Si)球は、完全なダイヤモンドと同じ空隙や抜けのない均質な原子構造を持っているため、密度は他の材料よりも正確です。 このため、シリコン球の原子構造は均質で、専門的な体積測定用の基準としての役割を果たすのです。
マスコンパレータは、6トンものひょう量にまで及びます。 工業用はかりは数百トンにまで達します。 非常に重い分銅は、通常、200kg、500kg、1t、2tの重量にも及び、非常に重いひょう量範囲の計量機器の感度、偏置誤差、直線性、繰返し性の点検に使用されます。 分銅は2トン未満ですが、それはフォークリフトやクレーンなど機械の最大吊り上げ能力に限界があるからです。 しかし、これらの分銅を組み合わせて目的の重さを得られます。 メトラー・トレドの製品に代表される専門的な分銅には、フォークリフトで昇降できるように、持ち上げフックなどの設計上の特長を備えています。 たる型(丸型)分銅は転がってサービス技術者が怪我を負う原因になるので違法です。
重量級の分銅は大型貨物トラックで輸送する必要があり、安全面と法規によりトラックが定格積載重量を超えないようにすることが重要です。 重量級の分銅は、コスト面に配慮して通常はステンレス鋼ではなく鋳鉄製です。
専門的な技術とノウハウに基づいて製造された当社の分銅は、幅広い用途分野で使用されます。 これらの分銅では以下が可能です。
計量器の性能チェック用に、OIML/ASTM点検用分銅を50μg~5tの範囲であらゆる精度等級からお選びいただけます。校正証明書が必要な場合にも対応いたします。
点検単品分銅 | 分銅セット | 標準分銅とマイクログラム分銅 | CarePac® |
OIML等級E1、E2、F1、F2、M1、ASTM等級1~4 | OIML等級E1、E2、F1、F2、M1、ASTM等級1~4 | 最高の計量性能と専門的なアプリケーションのための分銅 | 日常点検のソリューション、OIML等級E2、F1、F2、ASTM等級1~4 |
長寿命な点検用分銅 最高品質のステンレス鋼は、分銅の耐用期間を通して最高レベルの耐食性能を発揮します。 校正証明書が必要ですか 校正証明書は、社内の品質保証、ISO 9001、FDA、GMPなどで必要とされる目的に合った点検用分銅を使用しています。 保護と耐久性 堅牢で清掃しやすいプラスチック容器により、点検用分銅の完全性と精度が保たれます。 | 個別分銅セット 1mgから5kgにも及ぶ範囲から必要に応じた分銅セットをお選びください。 校正証明書を加えることで、測定が常に検証されたものであることが保証されます。 保護と長寿命 堅牢で清掃しやすいアルミニウム(OIML E1-F1)またはプラスチック(ASTM 1-4/OIML F1-M1)のケースが、分銅の完全性を保護します。 同じ重さの分銅につけた印 セットに含まれる2つの分銅が同じ公称値の場合、それらには異なる印があります。 | 質量標準の校正 当社は、高品質なステンレス鋼製ノブ付き分銅と線状分銅を、分銅校正用と質量校正サービスの標準分銅として提供しています。 「E0」標準分銅 「E0」等級の分銅(OIML等級E1分銅を超える精度)により、最高レベルの計量性能で質量標準の校正が可能になります。 範囲: 0.05mg から最大50kg。 専門的な用途分野に適したマイクログラム分銅 マイクログラム分銅(50µg~500µg)は、従来の計量の域を超えた点検用分銅ソリューションを提供します。 | 効率的な日常点検 CarePacには、USPチャプター41やGWP®に準じた効率的な天秤日常点検に必要なすべての要素が含まれています。 わずか2つの分銅 GWP®によると、点検用分銅はひょう量の5%(繰返し性)とひょう量の100%(感度と偏置誤差)の2つの分銅で十分です。 包括的なソリューション CarePacセットには、校正証明書と分銅の専門的な取扱い用のアクセサリが付属しており、日常点検を安心して実施できます。 |
Crane Test Weights / Heavy Capacity Test Weights | Grip Handle Test Weights | ||
Stackable cast iron and stainless steel weights for scales with maximum capacity of several tons. | Stainless Steel and cast iron grip handle weights for testing of scales with maximum capacity up to 200 kg. | ||
Heavy Capacity Test Weights Unique design for safe lifting | Grip Handle Weights Easy handling designed for routine testing |
OIML等級E1、E2、F1、F2、M1、ASTM等級1~4
OIML等級E1、E2、F1、F2、M1、ASTM等級1~4
最高の計量性能と専門的なアプリケーションのための分銅
日常点検のソリューション、OIML等級E2、F1、F2、ASTM等級1~4
Stackable cast iron and stainless steel weights for scales with maximum capacity of several tons.
Stainless Steel and cast iron grip handle weights for testing of scales with maximum capacity up to 200 kg.
点検用分銅は、特定のプロセストレランスを満たすために必要な精度の程度に応じて選択します。 当社の無料GWP® Recommendationサービスでは、計量器の性能チェックに使用する正しい点検用分銅と分銅等級が指定されます。
お問い合わせください
人間工学的なピンセットと計量フォーク、クリーンルーム用手袋と清掃クロスはすべての業界で最も厳しい基準に適合し、専門的な分銅の取り扱いを確実に行うことができます。
認定を受けた世界各地の校正ラボでは、分銅の清掃、校正、調整を行い、結果を校正証明書に文書化します。 当社の認定済み質量校正ラボの世界的なネットワークを通じて、信頼できる校正サービスを受けることができ、短期間での分銅再校正によるメリットを受けられます。
天秤やはかりは、信頼できる標準分銅によって常時点検・検査を実施する必要があります。 認定を受けた当社の分銅校正センターでは、分銅を清掃、校正、調整して、校正証明書として最終検証結果を文書化します。校正証明書には、協定質量値の詳細、不確かさやトレーサビリティの情報をISO/IEC 17025に従って記載します。
当社の校正センターはヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界中に14か所あり、グローバルで費用対効果の高い分銅校正を迅速に行います。最高のサービスと常に精度の高い結果をお客様に提供するため、当社の校正スタッフは校正作業に真摯に取り組んでいます。
全自動技術と世界品質のマスコンパレータを組み合わせ、実績のある信頼性と卓越した測定性能を実現しました。
OIML E級からM級およびASTM等級までの範囲を取り扱えます。 最大5tまでの計量に対応する大型貨物計量用分銅に、再塗装から校正まですべてのステップを網羅したサービスを提供しています。
50kg までの分銅は、合計6種類の液槽内で洗浄されます。各分銅は均一な表面状態を確保するため、校正前に完全な自動プロセスで洗浄・安定化されます。
メトラー・トレドが誇る世界トップクラスの計量ノウハウは、分銅、分銅セット、分銅校正サービスにも広がっています。 分銅製品シリーズには、すべての精度等級の50μgから5tまでのOIML分銅が含まれます。 メトラー・トレドの分銅は、天秤の点検用だけではなく、校正ラボの上位参照標準としても世界中で使用されています。
天秤の日常点検を正しく実施する方法については、このガイドを参照してください。 わかりやすい参考資料で、天秤の正しい機能を確保するための点検の頻度、点検方法、使用する分銅の概要を説明します。
分銅は、計量器の点検時に最もよく使用される、最も重要な測定標準です。このため、慎重に取り扱う必要があります。
理由を見る:
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定期的な校正の合間に天秤とはかりの日常点検を行うことは、計量プロセス要件への不適合を早期に発見できることで、求められる精度の維持に役立ちます。 このウェビナーでは、機器の耐用期間全般にわたり天秤性能の体系的な検証を確立するための点検方法を説明しています。 プロセスリスクに基づきながら、点検手順、点検の頻度、適切な点検用分銅についての疑問に答えます。
どの計量アプリケーションも作業環境も、二つとして同じものはありません。 正確なサンプル調製、エラーのないデータ処理、より人間工学的なプロセス、そのどれを重視する場合でも、XPEとXSのアクセサリの組み合わせにより、個別の要件に最適な専用の計量ソリューションを構築できます。 メトラー・トレドの幅広いアクセサリをご覧になり、そのメリットをご確認ください。