水分含有量測定

ハロゲン水分計を使用して信頼性の高い水分含有量測定を行う方法

価格に関するお問い合わせ
Determination of Moisture Content
Fast and Reliable Moisture Analysis
How to choose moisture analyzer
Moisture Analyzer Accessories

産業向けソリューション

メソッド開発

Learn about Moisture Method Development

日常点検

Learn about Calibration and Testing

FAQ - 水分含有量測定


 

1.  乾燥オーブン法とは何ですか?

オーブン法は熱重量分析法(乾燥減量法)で、サンプルを一定の温度で所定の時間乾燥します。水分率を測定するには、乾燥の前後にサンプルを計量し、その差を求めます。


 

2.  乾燥オーブン法と水分計ではサンプルをどのように加熱しますか?

オーブン法では対流によってサンプルを加熱します。つまり、サンプルはオーブンと同じ温度になります。水分計を使用する場合は、サンプルが加熱モジュールからの赤外線放射を吸収することで過熱し乾燥します。サンプルの温度と乾燥時間は吸収特性によって異なります。


 

3.  水分は水と同じではないのですか?

それはありがちな誤解です。加熱によって蒸発するものすべてを水分と称します。水は水分の一部に含まれますが、蒸発する他の物質、例えばアルコールや溶媒も含まれます。


 

4.  水分が重要な理由とは?

水分は、医薬物質、プラスチック、食品など多くの製品の加工性、保存期間、使用の可否、品質に影響します。そのため、水分含有量についての情報やそのモニタリングは非常に重要です。大半の物質には、可能な限り理想的に処理することで最大限の品質を確保するために、最適な水分含有量があります。さらに水分含有量は価格に影響し、最大許容水分含有量が法的に規定されている製品もあります(国内の食品規制による定義など)。


 

5.  さまざまなサンプル(液体、ペースト、固体、粉体)がある場合、水分含有量測定にどのメソッドを使用するべきですか?

基本的には、あらゆる種類のサンプルについてオーブン法とハロゲン水分計の両方が適しています。どのメソッドが最適かは、どの程度迅速に結果が必要か、または正式なメソッドで結果を得る必要があるかどうかによります。場合により、例えば材料などの製品納入時または最終製品の品質管理では、水分計をオーブン法と並行して使用します。水分計を使用して迅速な測定を行うことでプロセスを最適化し、一方でオーブン法を使用することで正式な測定結果の文書作成プロセスが可能になります。


 

6.  乾燥オーブンによる標準のメソッドを使用する必要がありますが、水分計を使用するとプロセスをかなり高速化することができそうです。それは本当に可能ですか?

業界規制の多くは、製造業者に標準のメソッドに準じることを求めています。ただし、水分計による結果がオーブン法による結果と同じで正確さも同じレベルであることを証明できれば、水分計の使用が許されます。このためには水分計用の乾燥メソッドを開発し、一連の分析でオーブン法に対して相互検証する必要があります。メトラー・トレドのアプリケーションデータベースからは100種類以上の相互検証済みですぐに使える乾燥メソッドが無料で提供されています。必要なメソッドが見つからない場合は、当社までお問い合わせください。


 

7.  水分計からの印刷出力にバッチ番号を記載する方法を教えてください。

水分計のID管理機能または天びんの質量差測定アプリケーションを使用して記載できます。バッチ番号がバーコード形式の場合は、バーコードリーダーを接続してその番号や他のIDをスキャンできます。


 

8.  オーブン法を使用しています。測定結果を記録、計算するときミスを防止する方法を教えてください。

手作業のプロセスではミスが起こりやすいので、内蔵の天びんアプリケーションを使用するか、ソフトウェア(LabX™)を天びんと使用してすべての結果を捕捉し自動で計算するのが最善の方法です。作業が大幅に速まるだけでなく、ミスがなくなります。測定結果は実験ノート用に印刷するか、USBメモリに電子的に保存できます。LabXでは安全なデータベースにすべてのデータを保存できるので、データの安全性を確保できます。LabXのレポート生成機能によりグラフなどを含む美しいレポートを作成し、印刷するかまたは電子的に保存できます。


 

9.  オーブン法でサンプルパンの混同を回避する方法を教えてください。

適切なラベリングがカギになります。バーコードラベルを使用すれば各サンプルを個別に識別できます。バーコードリーダーを天びんに接続することで、混同を避けながら計量結果を各サンプルに対して正しく記録できます。天びんの質量差測定アプリケーションとLabXでは、バーコードリーダーの使用が完全にサポートされます。


 

10.  水分含有量、灰分率、ATRO水分含有量の違いは何ですか?

水分含有量はサンプル内の水分量で、サンプルの元の(湿潤)重量のパーセント値で表します。灰分率は乾燥後に残った固体の量で、サンプルの元の(湿潤)重量のパーセント値で表します。ATRO水分含有量(AM)はサンプルの水分量で、サンプルの最終的な(乾燥)重量のパーセント値で表します。業界によって使用する単位は異なり、木材やパルプではATROが一般的に使われます。


 

11.  TSとDCとは何の略称ですか。

乾燥減量法の測定手順を使用して水分含有量(MC)を測定するか、または灰分率(DC)を測定できます。サンプルをさらに十分乾燥してすべての水分を取り除く場合もあります。残りの灰分率は全固形分(TS)と呼ばれます。


 

12.  灰分率(DC)と全固形分(TS)には違いがありますか?

灰分率と全固形分は同じ意味です。これらは、すべての水分が蒸発した後に残る物質の量を表します。