天秤やはかりの校正
Accuracy Calibration Certificate(ACC)の利用
すべての測定機器と同様に、天秤やはかりには固有の不確かさがあります。正確で一貫した計量結果を得るには、天秤やはかりの性能を規定する必要があります。計量機器の校正により、実際の使用場所における測定の不確かさを求めることができます。この結果の過不足範囲により、計量結果の正確さを高い精度で把握できます。
メトラー・トレドのAccuracy Calibration Certificate(ACC)により、計量結果が正しいかどうかを確認できます。


天秤やはかりの校正の利点

一貫した品質
再現性のある結果により一貫した製品品質を実現できます。

コストの削減
材料の無駄やリワークのコストを削減できます。

完全なコンプライアンス
適切な品質マネジメントプロセスにより、常に監査に対応できます。
コアの証明書: 天秤やはかりの正確さの確認
Accuracy Calibration Certificate(ACC)により、計量範囲全体における機器の性能(測定の不確かさ)を求めることができます。メトラー・トレドのAccuracy Calibration Certificate(ACC)サービスには、次のような利点があります。
- 世界共通のメソッド
- 世界的な評価が高いEURAMET cg-18校正ガイドラインに準じて設定された校正手順
- わかりやすいレポートを作成可能
- 校正結果を分析するためのさまざまな付録文書により、該当する特定の管理限界について明確な合否判定を得られる
地域で認証済みの校正
当社は、25か国以上でISO17025に準拠した校正証明書の地域認証バージョンを提供しています。これらの各バージョンはAccuracy Calibration Certificate(ACC)に基づいており、その利点も共通で、各地域の認証機関の認証とロゴが付属します。このため、地域的に認められた条件でグローバルなAccuracy Calibration Certificate(ACC)が保証されます。
例えば、米国ではA2LAバージョン、ドイツではDAkkS-ACC、中国ではCNASのバージョンが提供されます。
より詳しい情報をご希望の方は、お気軽にメトラー・トレドにお問い合わせください。




校正証明書のカスタマイズ
校正証明書により、機器の性能に関する結果が明確に得られます。これらの結果を評価し結果が特定の要件に適合するかどうかを判定できるように、該当する特定の管理限界に準じて校正結果を分析するための校正の付録文書として、さまざまな管理限界評価を提供しています。
GWP証明書付録文書: 目的適合性チェックの実施
Accuracy Calibration Certificate(ACC)の付録文書であるGWP®証明書は、計量の正確さにおける新しいベンチマークを確立します。方法作成者:
- 天秤やはかりの性能を特定のプロセスにリンクします。
- お使いの機器が個別の要件を満たすことについて確信を得られます。
- 整備前と整備後の点検結果を含みます。
- 信頼できる測定範囲を視覚的に示します。
これにより、機器が目的に適合することについての確信と、それを証明する適切な文書を得られます。




法定計量付録文書: 最大許容誤差を基準にしたチェック
法定計量付録文書は、法定計量の規制と最大許容誤差(MPE)のガイドラインを満たしているかどうかを明確に示しています。国内法ではこれらの法的管理の対象となるアプリケーションを規制しています。その中で最も重要な2つは、国際OIML勧告R76-1と米国NIST Handbook 44です。
カスタムな付録文書: 御社の管理限界を基準にした天秤やはかりのチェック
お使いの天秤/はかり校正のカスタム付録文書は、従来の品質保証要件を満たす必要があるお客様の合否判定に、個別に定義された繰返し性、偏置誤差、管理限界の指示値の誤差を加えます。


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Good Weighing Practice™について
GWP®により、一貫した品質が保証され、コストを削減できます。また、あらゆる計量プロセスで完全なコンプライアンスを実現するために役立ちます。 続きを読む
お客様に合わせた日常点検計画
独自の日常点検を実施できるように、点検の間隔、点検方法、分銅や管理限界などの計画を策定できます。 続きを読む
稼働時間と信頼性の最大化
予防保守により、故障を防ぎ、機器の寿命を延ばすことができます。 続きを読む
FAQ(よくある質問)
1. 天秤やはかりは、どのくらいの頻度で校正する必要がありますか?
校正頻度は、機器の使用方法、該当するプロセストレランス、計量結果の重大性によって異なります。メトラー・トレドのGWP® Verificationサービスは、お客様のプロセスと計量機器の要件を満たすカスタムの校正計画について具体的なガイダンスを提供します。
2. 天秤やはかりの測定の不確かさとは何ですか?
すべての測定機器と同様に、天秤やはかりには固有の測定の不確かさがあります。ここが校正の出番です。校正により測定の不確かさを求めることで、計量結果の正確さを定量化できます。これにより、計量結果ごとの過不足の範囲が得られます。
校正の詳細に関するビデオをご覧ください
詳しくはホワイトペーパー「計量機器の校正」をご覧ください
3. 信頼できる測定範囲とは何ですか?正確な計量にどのように役立ちますか?


信頼できる測定範囲は、天秤が最も精確な測定結果を提供できる範囲です。この範囲は、科学的に求められる正確さの下限(校正により評価された最小計量値)に安全マージン(設定された安全係数により定義)を加えたものから、天秤やはかりの上限値(ひょう量)までの範囲を示します。
プロセスの品質要件が満たされるのは、最小正味重量が、この「信頼できる測定範囲」に入っている場合に限ります。
ほとんどのメーカーは、計量機器の下限値を指定していませんが、正確な計量結果が保証される管理限界を定義することは重要です。
4. 校正と校正の合間に、正確さをどのように確保できますか?
天秤やはかりの性能は、環境の影響、摩耗や破損、目に見えない損傷により徐々に変化することがあります。ユーザーが行う日常点検によって、次回の校正まで計量機器がお客様のニーズを満たす十分な正確度で動作するかどうかを確認できます。
5. 天秤の種類によって異なる校正方法を適用することはできますか?例えば、メトラー・トレドは分析天秤、上皿天秤、産業用はかりのそれぞれに適合した校正方法を提供していますか?
メトラー・トレドのAccuracy Calibration Certificate(ACC)は、分析天秤、上皿天秤、産業用はかり、トラックスケールなど、すべての天秤とはかりに適用できます。このため、1つの校正ソリューションをすべての計量機器に適用できます。