ケーススタディ

Lee Kum Kee社でのpHと塩化物の測定

ケーススタディ

半自動化されたEasyPlus滴定装置により、しょうゆの迅速で安全な品質管理が可能に

Lee Kum Kee社のpH塩化物測定
Lee Kum Kee社のpH塩化物測定

中華料理は古くから、特徴的な見た目と味で、食欲をそそる料理として高く評価されてきました。しょうゆやその他のソースが、味や香りを仕上げ、魅力を決定づけるために重要な役割を果たしていますが、望みどおりのフレーバープロファイルを保証するためには一貫した品質が必要です。 

香港を拠点とするLee Kum Kee社は、その製品の品質によって世界的に高い評価を得ています。その評判は、1888年に創設者のLee Kum Sheung氏が発明したオイスターソースにより確立されました。その評判に恥じぬように100年以上も研究開発に取り組み続け、同社のソースと 調味料は、アジア料理の世界で、誰もが知る名前になりました。

製品開発の中心である上海の研究開発センターでは、どの新製品も非常に厳格な一連の品質試験を受けます。 日々の過酷な試験スケジュールに対応するため、Lee Kum Kee社は、迅速かつ正確で安全性の高いメソッドに頼っています。メトラー・トレドのEasyPlus™滴定装置は、内部プロセスをスピードアップする重要な役割を果たしています。


安全性と持続可能性

特にしょうゆには100mLあたり約14gの塩分が含まれているため、塩分測定も同じように重要です。 同社の担当者は次のように続けます。「塩分は、中国国家規格GB 5009.44-2016(食品中の塩化物の測定)に従って測定されます。 以前は手動手順、チオシアン酸カリウムを必要とするボルハンドメソッド、クロム酸カリウムを用いた滴定を使用していましたが、どちらも非常に毒性が高く、環境面で危険を伴います。

「当社は企業として社会的責任を負っているため、現在はメトラー・トレドのEasy Cl(ET28)で電位差滴定を行って塩分を測定しています。 これで、安全性と環境を保護することができます。新しいLee Kum Kee研究開発ラボは、「他者の利益を考慮する」と「社会に利益をもたらす」という当社の基本的価値観を実証しています」

3台の新しいEasyPlus滴定装置により、研究開発ラボは、正確で信頼性の高い、高品質の結果を達成できるようになりました。この結果、研究室内の安全性とスピードが向上し、同時に環境にも利益がもたらされます。