参照法としてのオーブン法

参照法としてのオーブンを使用した乾燥減量法は、品質管理と受入れ検査の両方で、製品と原材料の水分含有量を測定するために多くの食品研究室が採用している日常的な手順です。 このアプリケーションノートで解説している例では、特に原材料の受入れ時の検査を取り上げています。

食品の水分含有量測定が重要なのは、最終製品の品質に関連するというだけではなく、原材料費の支払いが重量を基準にしており、コストにも影響を与えるからです。 ただし、オーブンを使用した乾燥減量法は、複数の製品の複数のサンプルを取り扱う場合に多くの手作業を伴うため、時間がかかり、エラーが発生しやすくなります。

このアプリケーションノートでは、主に乾燥減量手順におけるタスクのワークフローとデータ管理を容易にするメトラー・トレドのMS-TS分析天びんによる質量差測定アプリケーションについて解説します。また、食品製造における水分含有量測定の重要性に関する簡単な概要と、オーブンを使用した乾燥減量法の課題についても説明しています。