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TOC計&迅速微生物測定装置
TOCおよび微生物汚染のリアルタイムモニタリング
オンライン全有機炭素測定分析器および微生物分析器は、水システム汚染のリアルタイムのモニタリングを提供することでプロセスの制御と効率性の改善を実現するように設計されています。 それらは連続してシステム内の水のTOCを測定し、水システム内のバイオバーデンを監視して、汚染が発生した場合にすぐに反応できるよう支援します。 これらのシステムは製薬用水、発電プラントサイクル化学およびマイクロエレクトロニクス向け超純水に最適です。
FAQs
メトラー・トレドの全有機炭素測定装置はUV酸化と差分導電率測定を使用して有機物汚染を判定します。 高性能デジタル導電率センサは、サンプル水が波長185nmのUV光の照射される前後で導電率を測定します。 UV暴露は、二酸化炭素と水を生成する非イオン性有機化合物(酸化)中の結合を破壊します。 これはさらに炭酸を形成し、イオン導電性種に解離します。 酸化後の導電率の増加は、TOC測定に直接比例します。
導電率測定はイオン汚染の特定に優れていますが、一般的に有機汚染物質は非イオン性です。 このため、標準の導電率測定では検出できず、有機汚染の適切の測定にはTOC計が必要とされます。
TOC計は、一般的に純水プロセスと水使用プロセスの特定の地点を測定するために使用されます。 TOC計が利点を発揮できる主な用途は以下を含みます:
- 逆浸透後の膜効率モニタリング
- 脱イオン後の樹脂寿命と効率モニタリング
- 最終ポリッシング後に純水タンクに保管した後、有機物レベルが低く維持されていることを確認する
- リサイクルおよび再生プロセス中、水帰路に先立って有機物レベルが低く維持されていることを確認する
- 水の純化におけるTOC破壊後のUV光効率モニタリング
- 配水ラインのユースポイント直前に最終水質を確認
薬局方規制で求められるその他のパラメータに利用できるオンライン測定と比較すると、培養法によるバイオバーデン(微生物汚染)分析は測定までに時間を要します。 これらのラボベースの方法には100年以上の歴史があり、その手順は大きく変わっていません。 寒天プレートの上に水のサンプルを5日以上おいてから、コロニー形成単位(CFU)の数をカウントするものです。 この方法は時間がかかるだけでなく、サンプリング時のシステムの水質に対しての測定結果を提供していることになります。
オンラインバイオバーデン分析装置を使えば、ラボでの試験と比較して短時間でインライン検出可能です。したがって予期せず水のバイオバーデンが増加した場合でも、プロセスをより迅速に変更することができます。 これによりリアルタイムに連続データを提供し、水システムのバイオバーデン(微生物汚染)の程度について正しい情報を提供します。
メトラー・トレドはプレートカウント法を置き換えるのではなく、プレートカウント法に加えて迅速微生物測定装置を使用することを推奨します。
医薬品製造で使用される水には、数種類の異なるタイプがあります。 それぞれの種類で、システム内の水のTOCおよびバイオバーデンは適切に監視されるべきです。 それぞれプロセスの異なるステップで使用され、純度の規格が異なります。 純水 (PW) とは、不純物が低レベルまで除去されたた処理水です。 注射用水 (WFI) とは、非経口医薬品製造において添加剤として使用される水です。 超純水 (UPW) とは、非常に厳格な規格を満たす必要のある微量レベルの不純物まで精製された水です。