計量は、研究室で実施される最も一般的な作業のひとつです。電子天びんは質量を直接測定するのではなく、その重さの力によって測定します。 この力の不確かさは、計量機器の技術的仕様だけではなく、温度変化や空気の対流などの多くの環境要因からも影響を受けます。
このホワイトペーパーでは、計量プロセスでの空気の対流による影響の削減について解説します。 上皿天びんの計量皿に施された革新的な設計により、空気の対流が原因で生じるエラーを最小限に抑えることが可能となりました。 最適に設計された計量皿での計量結果と、従来の計量皿を使った計量結果との比較も本文で詳しく示しますが、 画期的な設計の新しい計量皿は、過酷な環境下でも2倍の速さでの計量を可能にします。計量結果が得られるまでのスピードや精度（すなわち安定時間と繰り返し性）は、天びんの設置場所にも密接に関係するため、天びんに最適な場所を選ぶ上で検討すべき推奨事項についても最後に説明します。
