ノウハウ

すばやく信頼性の高い乾燥減量法

ノウハウ

信頼性の高い水分率測定メソッドを開発する方法

USP 731 、AOAC、ISOには、水分率測定の標準手順として乾燥オーブンを使用した熱重量分析メソッドが記載されています。

オーブン法に代わる有効なメソッド

オーブン法に相関性のある結果を大幅に短時間で提供する代替の熱重量分析手順として、水分計を使用した乾燥減量(LOD)法があります。 通常は2~3時間を必要とするオーブン法に対して、このメソッドでは5~15分間で結果が得られます。 手順も大幅にシンプルで、専門的なスキルを必要としません。 この水分率の結果をオーブン法の結果と比較して検証することで、簡便かつ規制に準拠した乾燥減量ソリューションを得ることができます。 欧州薬局方は先ごろ「乾燥減量法」に関する2.2.32章を改訂し、その中で、参照法としてのオーブン法の代替手法としてハロゲン水分計が認可されました。

堅牢なLOD水分率測定メソッドの開発をお望みですか?

メトラー・トレドの参考資料では、適切なサンプル調製やサンプルアプリケーションなど、サンプルに合った堅牢な水分率測定メソッドの設定方法を説明します。

信頼性の高い水分率測定の結果を確保する方法

オーブン法と同様に、正確な結果を得るための鍵は、乾燥メソッドを開発することにあります。 サンプルが異なれば、それぞれのサンプル特性に合った乾燥メソッドが必要です。 堅牢な乾燥メソッドには、サンプル調製、適した乾燥温度、適切な乾燥プログラム、正しいスイッチオフ基準などが含まれます。

水分率測定に関するメトラー・トレドの専門知識を、お客様の水分率測定プロセスの向上にご活用ください。 幅広いツールと当社のアプリケーションメソッドライブラリは、以下のリンクからご覧いただけます。 メトラー・トレドの幅広い水分率測定機器をご覧になり、お客様のニーズに最適なものを見つけてください。


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水分率測定メソッドの開発

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水分率測定技術の比較


FAQ(よくある質問)

  • 乾燥オーブンによる標準のメソッドを使用する必要がありますが、水分計を使用するとプロセスをかなり高速化することができそうです。 水分計に切り替えることはできますか?
    業界規制の多くは、製造業者に標準のメソッドに準じることを求めています。ただし、結果(精度と繰返し性)がオーブン法と相関性があることを証明できれば、水分計を使用することができます。 このためには水分計用の乾燥メソッドを開発し、一連の分析でオーブン法に対して相互検証する必要があります。
  • 水分計の結果をどのように標準のメソッドと比較しますか?
    ほとんどの場合、水分計は、乾燥減量法を使用して標準のメソッドと同等の結果を、一般に高い繰返し性と大幅に短い所要時間で提供することができます。このため、USP 731(乾燥減量法)、ASTM D6980(重量損失によるプラスチックの水分率測定のための標準試験法)、その他の業界標準に代わる高速のメソッドとなります。  メトラー・トレドのアプリケーションデータベースからは150種類以上の相互検証済み乾燥メソッドが無料で提供されています。 必要なメソッドが見つからない場合は、当社までお問い合わせください。
  • メソッド開発が必要なのはなぜですか?
    水分率測定で優れた結果が得られるかどうかは、優れた堅牢な水分率測定メソッドが用意されているかどうかに大きく左右されます。 サンプルごとに特性が大きく異なるため、水分率測定では1つのメソッドですべてに対応することはできません。 したがって、信頼性の高い水分率測定メソッドを開発するには、使用するサンプルを理解し、サンプル調製や表示を含むサンプルに適した乾燥減量法を開発する必要があります。
  • 使用している水分計で対象サンプルの乾燥減量法をどのように開発しますか?
    一般的に、サンプルに適したLODメソッドを見つけるには2つの方法があります。 参照値が既にある場合(オーブン法やその他の水分率/水分測定手順などのもの)、この参照値を目標値にしてメソッド開発を進めることができます。 参照値がない場合は、繰返し性が高く、迅速にサンプルを乾燥できるメソッドを見つけます。 メトラー・トレドの参考資料をご覧ください。適切なサンプル調製やサンプルアプリケーションなど、サンプル向けの堅牢な水分率測定メソッドの設定方法を説明しています。 メトラー・トレドの水分計(HX204、HS153、またはHC103)をお持ちの場合は、内蔵のメソッドウィザード機能をご利用ください。最小限の労力で信頼性の高い水分率測定メソッドを実行する方法をステップごとに説明します。 CTA1/メソッドウィザードへのリンク
  • オーブン法とは何ですか?
    オーブン法は熱重量分析法(乾燥減量法)で、サンプルを一定の温度で所定の時間乾燥します。 水分率を測定するには、乾燥の前後にサンプルを計量し、その差を求めます。
  • オーブン法と水分計ではサンプルをどのように加熱しますか?
    オーブン法では対流によってサンプルを加熱します。 つまり、サンプルはオーブンと同じ温度になります。水分計を使用する場合は、サンプルが加熱モジュールからの赤外線放射を吸収することで過熱し乾燥します。サンプルの温度と乾燥時間は吸収特性によって異なります。
  • さまざまなサンプル(液体、ペースト、固体、粉体)がある場合、 水分率測定にどの技術を使用すべきですか?
    基本的には、あらゆる種類のサンプルについてオーブン法とハロゲン水分計の両方が適しています。 どのメソッドが最適かは、どの程度迅速に結果が必要か、または正式なメソッドで結果を得る必要があるかどうかによります。場合により、例えば材料などの製品納入時または最終製品の品質管理では、水分計をオーブン法と並行して使用します。水分計を使用して迅速な測定を行うことでプロセスを最適化し、一方でオーブン法を使用することで正式な測定結果の文書作成プロセスが可能になります。

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