プロセス適合と電極ホルダ

電極ホルダーは、センサをプロセスタンクやパイプにインライン接続するために使用するプロセス適合ハードウェアオプションの一部です。 これらのプロセス適合オプションにより、測定に使用するセンサを開放槽の必要な深さに到達させることも可能になります。

電極ホルダーの使用により、分析センサをプロセス（タンクやパイプ）にインラインで設置することができます。 プロセス用ハウジングは、センサを確実に保護し、最適な分析結果を得るために必要な深さに到達させるために使用します。 開放槽、フロースルーパイプ、閉鎖型タンク、化学リアクター、発酵槽に適用可能な電極ホルダーなどの様々なタイプの電極ホルダーやプロセス適合オプションが用意されています。

正しい電極ホルダーを選択することは非常に重要です。 電極ホルダーは、安全なセンサホルダとして機能し、センサを確実に保護し、プロセスの状態を正しく示す測定値を提供できるものでなくてはなりません。

メトラー・トレドの電極ホルダーには 4 つのタイプが用意されています。

• 固定式電極ホルダー： 固定式電極ホルダーは、容器内に固定して設置します。 無菌状態で使用される電極ホルダーは、通常、pH、溶存酸素、導電率、濁度の測定が必要な用途で使用されます。 メトラー・トレドの固定式電極ホルダーは、InFit シリーズです。
• 着脱式電極ホルダー： 着脱式電極ホルダーは、稼働中のプロセスを中断することなく、簡単に測定センサを着脱することができます。 通常、着脱式ハウジングは、センサの汚染が生じやすいプロセスや、長期間にわたって稼働するプロセスで使用されます。 メトラー・トレドの着脱式ハウジングは、InTrac シリーズです。
• フロースルー電極ホルダー： フロースルー電極ホルダーは、配管やバイパス内の測定ポイント用に設計されています。 連続監視やサンプル媒体へのプローブの直接挿入、メトラー・トレドの InTrac または InFit 電極ホルダーを介したプローブの挿入を可能にします。 メトラー・トレドのフロースルー電極ホルダーは、InFlow シリーズです。
• 浸漬電極ホルダー： 浸漬電極ホルダーは、開放容器や流路で使用します。 媒体内でのセンサの取り付けと浸漬が可能な設計になっています。 メトラー・トレドの浸漬型電極ホルダーは、InDip シリーズです。
   

メトラー・トレドの電極ホルダーは、生産の安全性と信頼性を確保し、法的要件を満たすことができる適切なソリューションです。

InTrac シリーズの電極ホルダーは、プログラム可能な自動センサ洗浄システムであるメトラー・トレド EasyClean 150 または EasyClean 200 に対応しています。 InTrac は、プログラム可能な pH センサ洗浄・校正システム EasyClean 400 にも対応しています。

汚濁負荷の高い環境で InDip 電極ホルダーを使用する場合は、プログラム可能な自動洗浄システム EasyClean 100 を使用することができます。 これらのシステムを使用することにより、手動でセンサの清掃や校正を実施するプラントオペレーターの負担を軽減することができます。