FBRM® (Focused Beam Reflectance Measurement : 集束ビーム反射測定法) は、プロセスに実際に存在する粒子、粒子構造および液滴の変化の早さや変化の度合いをプロセス濃度下で追跡します。インライン式 FBRM®を使用することで運転条件と粒子の寸法、形状、個数を素早くリンク付けすることができるので、結晶化、粒子、液滴プロセスの最適化とスケールアップが迅速化されます。
FBRM® を用いることで次のようなことが可能になります。
FBRM® G600L は試料分析に使用できるので、小規模なラボ容器 (500ml ~ 10L) や連続的なパイプラインに差し込んでリアルタイムに粒子の挙動を追跡できます。プローブは空気で駆動しているために、安全分類指定のあるエリアでも使用することができます。
ParticleTrack G600は、FBRM技術に基づく、堅牢なプローブベースの機器です。大型容器やパイプラインへ直接組み込むことができ、粒子のサイズや個数に生じる変化を、希釈することなくプロセス濃度でリアルタイムに追跡できます。プロセスパラメータには変動が生じるため、粒子、粒子構造、液滴を継続的にモニタリングすることにより、エンジニアはモニタリング、トラブルシュート、プロセス改善などを効果的に行うことができます。
粒子のサイズや個数は以下のようなさまざまなプロセスパフォーマンスに直接影響を及ぼします。
粒子のサイズや個数に生じる変化を製造規模全体のレベルでリアルタイムモニタリングすることにより、エンジニアはプロセスの一貫性をモニタリングし、プロセスの大幅な改善が見込める戦略の特定を行うことが可能です。
オフライン分析用にサンプリングや調製を行うと粒子が変化してしまいます。プロセス内に自然に存在する状態で粒子のサイズや個数に生じる変化を追跡することで、高温・低温条件下や圧力条件下でも安全かつ遅延なくプロセスを製造規模全体のレベルで理解することができます。
実験条件には変動が生じるため、粒子を継続的にモニタリングすることにより、プロセスパフォーマンス不良の根本原因を特定することができます。オペレーターはプロセスの不具合を迅速に特定でき、エンジニアは取得したエビデンスを製造規模全体のレベルで活用し、困難なプロセスを再設計して改善に役立てることができます。
柔軟な装着システムにより、温度や圧力に大きな開きがあっても、標準的なフランジ、鞘管、ボールバルブなどを使用してプローブをリアクタやパイプラインの内部に設置することが可能になります。ATEX、Class I、Div 1規格準拠の浄化済みハウジング(オプション)により、危険場所でも機器を安全に設置することができます。
プローブの温度範囲 : -10ºC ~ 150ºC (オプション -80ºC ~150ºC)
フィールドユニットの温度範囲:0ºC ~ 45ºC (カスタム : 0ºC 未満)
測定範囲: 0.5μm ~ 3000μm
材質 – プローブの接液部/strong> - 合金 C22、その他の材質
化学的適合性の要件
プローブウィンドウ : 合成サファイア
O リング :カルレッツ 6375 (圧力や規制に応じて異なるシール方法やその他の材質あり)
プローブ径 : 19mm
プローブ長 : 400mm
コンジット長 : 5m
プローブの耐圧: 3bar (カスタム 100bar)
ガスの供給
電源: 100 VAC ~ 240VAC, 50-60HZ
認証 CE
ソフトウェアの使用にはPCが必要です。
iC FBRM ソフトウェアは 21 CFR Part 11 環境に導入できます。