危険場所での計量

爆発性の場所で計量機器を使用する場合、厳格な規制要件に適合し、プロセス安全性を確保する必要があります。 ところが、安全性の重視が計量性能に影響を与えたり、メンテナンスを難しくする場合もあります。 このためメトラー・トレドは、危険場所での確かな安全性と高い計量精度、性能を兼ね備えた計量機器を設計しています。 ATEX、FM、IECEx、および各国の規制の承認により、あらゆる計量場所でコンプライアンスを維持できます。

正確で一貫性のある充填、分注、バッチ処理は、安定した高品質の製品の製造には不可欠です。危険場所で使用する適切な計量機器を選定する際には、正しい分類と適切な発火防止の方法について考慮する必要があります。本質安全防爆構造の計量機器を導入することで、正確で信頼性の高い計量結果を確保することが可能になります。

危険場所での計量には本質安全防爆構造の計量機器を選択しなければなりません。システム全体の安全を確保するため、設置される機器は、計量アプリケーションに関わらず防爆対応機器を選定する必要があります。 本質安全防爆技術は、危険場所に伝わるエネルギーが、爆発が引き起こされるのに必要なエネルギーを確実に下回るよう抑制することによって爆発を防ぎます。 本質安全防爆システムでは、危険場所内に存在する可能性のある可燃性ガス、粉塵、繊維などからの発火のリスクを無くし安心して機器を稼働することができます。

本質安全防爆技術は、危険場所でのさまざまな産業用途に柔軟に対応するモジュール式ソリューションを提供します。 専用に設計された通信装置を使用して、複数の機器と通信することが可能です。 本質安全防爆構造の最大の利点は、開放型の難燃性機器には必要な電源の切断やガスクリアランスが不要で、危険場所内で機器のメンテナンスができることです。 これは特に、非通電状態での計測機器の不具合箇所の検出は複雑で時間がかかるため、非常に有効です。

メトラー・トレドは、コンパクト型、ベンチ型、フロアスケール、ロードセル、計量モジュール、車両用スケールなど、幅広い製品を提供しています。また、本質安全防爆構造の指示計は、手動による基本の計量アプリケーションから半自動または全自動のプロセス制御まで、必要とされる機能を備えています。標準の通信インターフェイスにより、プロセス環境にシームレスに統合できます。 また、バッテリを搭載することによって、スケールを移動して別の場所で使用する場合にも柔軟に対応します。 

メトラー・トレドの工場でトレーニングを受けた経験豊富な専門スタッフが、危険場所での規制に準拠しながらお客様の要件に適合する適切な計量ソリューションの選定をサポートします。また、メトラー・トレドの包括的なサービスプログラムは、お客様のROIの最大化に貢献します。ご使用の機器が安定して確かな性能を発揮し、必要なときにいつどこでも的確なサポートをご利用いただけます。