どれだけ進化したスケールをお使いですか?スケールの技術レベルは、正確に計量するための機能を設定する際に大きな役 割 を果たし ます。計量技術がいかに進化しても、手作業による個数計数プロセスでは、オペレータの操作ミスにより 数 量・重量の誤差が発生す ることがあります。このような個数計数ミスは、計量結果の読み間違いや取り扱いの誤 り 以外でも発生します。最も起こりやすい は これより1つ前の工程、つまり基準重量を計量するときです。
基準重量の正しい計量
個数計数を開始するには、まず平均単位重量を計量する必要があります。標準化の進んだ部品でも重量に微小な偏差が見られること があるため、バルク品の個数計数を行うときは部品1つごとの平均重量を算出する必要があります。たとえば、10個のサンプルを 抽出すれば、バッチ全体を算出することができます。論理的には、サンプル数量が多ければ多いほど、バルク品の数量を算出で き る可能性も高まります。しかし個数計数の多さがミスを増やすおそれもあります。こうした少ない参照サンプルの個数 計数にさえミ スを発生させる一般的な原因は、効率性へのプレッシャー、オペレータのシフト交替や集中力の欠如です。
安全な個数計数を実現するシンプルな機能
メトラー・トレドのICS4/ICS6シリーズのスケールでは、基準重量の最適化が可能です。 スケールの扱いやすい設計と搭載された機 能 でオ ペレータの操作をサポートし、従来よりも大きなサイズのサンプルまで個数計数でき、ミスを減らすことにより、正確な結 果を得ることができます。基準重量の最適化により、非常に小さなサンプルサイズから個数計数を開始できます。初めに大まかな 平均単位重量を算出した後、サンプルを追加すると、スケールがすべての部品の正味重量に基づき、新しい平均単位重量を算出し ます。これにより、基準重量の計量ミスが発生しにくくなり、サンプルサイズを大きくすることで操作の利便性がアップし、個数計 数 の精度も向上します。
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