デジタルpHセンサ

デジタルpHセンサは、センサヘッドに電子チップを搭載し、信号がセンサを離れる前に測定データをデジタル信号に変換するpH電極で、非常に堅牢で、干渉の影響を受けないのが特徴です。アナログ信号よりもデジタル信号のほうがより多くのデータを送ることができるため、デジタルpHセンサは、従来のアナログpHセンサに比べて大きなメリットがあります。これにより、センサは診断を行うことができ、センサの効率を最大限に高めることができます。また、デジタルpHセンサは、校正関連データと測定ポイントのラベルを保存することもできます。 

メトラー・トレドのデジタルpHセンサ技術は、インテリジェントセンサマネジメント（ISM）と呼ばれています。メトラー・トレドのデジタルpHセンサのほとんどのモデルは、"i "で終わります。

メトラー・トレドのデジタルpHセンサは、お客様のメンテナンスや交換作業を改善し、センサ故障のリスクを低減することを目的とした、さまざまな予測診断機能を備えています。これには、次のものがあります。

ダイナミックライフタイムインジケータ（DLI）： センサの交換時期までの日数をユーザーに通知します。DLIは、一般的な「カウンタ式」の診断とは異なり、センサの動作状況に応じて調整を行います。適切なメンテナンスを行うことで、センサの寿命を大幅に延ばすことができます。

適応校正タイマ（ACT）： 現在の測定条件に基づいて、センサの校正が必要になるまでの期間をユーザーに通知します。これは、定期的校正スキームから、必要な時にのみセンサを校正する予測的校正スキームに切り替えるときに有益です。

プラグアンドメジャー技術は、測定ポイントの迅速な起動や立ち上げ、デジタルpHセンサの迅速な交換を可能にする技術です。これらのデジタルpHセンサは、校正関連データをセンサヘッドのチップに保存できるので、iSenseソフトウェアを使用して、プロセスから離れた場所でセンサを校正することができます。事前校正済みのセンサは、測定ポイントでの再校正を必要とせず、プロセスに直接投入することができます。これは、難しい測定ポイントや危険区域での測定に特に有効です。

iSenseはメトラー・トレドのISMデジタルpHセンサ用のソフトウェアで、校正、メンテナンス、文書化を劇的に簡素化します。iSenseソフトウェア（PCまたはモバイル）を使用すると、プロセスから離れた場所でデジタルpHセンサを校正し、校正レポートを自動生成し、すべての予測診断とカウンタ（SIPやオートクレーブカウンタなど）にアクセスし、センサを各設置場所に割り当ててデジタルpHセンサ全体の在庫を簡単に管理することができます。このソフトウェアは、メトラー・トレドのISMデジタル溶存酸素センサとデジタルCO2センサにも対応しています。