材料の無駄を抑えながら歩留まりを向上

泡消火剤濃縮物と泡抑制システムおよびハードウェアのメーカー Solberg 社は、正確な調合を行うことにより、コストと無駄を最小限に抑えながら、最高品質の製品を生産することを実現しました。

Solberg 社の製造物は、5 ガロンペール、55 ガロンドラム、256 ガロントートにパッケージされた泡消火剤です。泡消火剤は、クラス A 火災 (通常火災) およびクラス B 火災 (油火災) を抑制または消火するために使用します。航空、化学製造、防衛、エネルギー生成、造船、鉱業、製薬、その他の産業火災の消火には、クラス B の泡消火剤を使用します。

正しい調合が不可欠

Solberg 社にとって、不正確 な調合によって品質の低いバッチが発生すると、高価で有限な材料が無駄になります。品質の低いバッチは会社の評判を損ねるだけでなく、生死に関わる結果に なる可能性があるため、廃棄しなければなりません。泡消火剤の調合が適切でない場合、製品は設計どおり火災を抑制できず、最悪の結果になる可能性がありま す。

同社はウィスコンシン州グリーンベイに新しい施設を開設したとき、生産を持続可能で経済的な方法で制御するよう調合操作の設計を厳しく見直しました。同社は、地域の測定およびプロセス制御機器の供給業者である Valley Scale Service, Inc. に助言を求めました。メトラー・トレドの指示計 IND780batch コントローラーが採用されたのは、この指示計を使用すれば Solberg 社の泡濃縮物は、常に正しい量の原材料によって製造され、それにより最高の品質が保証されるとともに、無駄の削減によって同社のエコロジカルフットプリントの向上に貢献するからです。

生産性の向上と無駄の削減

Valley Scale 社は、Solberg 社のツイン 5,500 ガロン調合タンクのそれぞれに、メトラー・トレドの 2 つの大ひょう量計量プラットフォームをコントロールする指示計 IND780batch を設置しました。この新しい機器によって、運転はずっと円滑に実行されるようになり、生産性が向上したと Solberg 社の技術副社長スティーブ・ハンセン氏は述べています。

「調合の精度は、コストと無駄を最小限に抑えながら最高の製品を製造するために不可欠です」と Solberg 社のグローバルマーケティング副社長デイブ・ペルトン氏は述べています。「正確な調合は製品の性能のみならず、製品に使用する原材料のコストのためにも重要です。われわれは、歩留まりを最大化し無駄を削減したいと考えています」とペルトン氏は語ります。

一貫した品質の確保

ハンセン氏も、泡消火剤業界で完璧な調合が重要であることに同意します。「当社の製品は複数の政府機関のリストに載り認可を受けているため、一貫性を維持した調合が最も重要なのです」とハンセン氏は語ります。「IND780 のバッチプロセスによって、各原材料に許容誤差を設定できるため、必要な品質の達成が可能になります」IND780batch によって、スループットと能力を向上させながら、製品の調合時間を短縮することができました。

Solberg 社は正確な調合により、効率的で環境に配慮した運用を維持しながら、重要な用途のために、一貫した、高品質製品を製造することができます。「IND780batch はきわめて正確です」とペルトン氏は語ります。「当社のすべての効率が向上しました」