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オンライン会議を予約する分析天びんは風防を装備し微量計量から詳細な計量表示など、分析アプリケーションで要求される精度を提供する電子天びんです。ひょう量が52〜520 g、最小表示が0.002〜1 mgの一般的な分析天びんのアプリケーションには、サンプルと標準液の調製、調合、質量差測定、密度測定、ピペットの日常点検などがあります。
メトラー・トレドの計量セルは、正確で信頼性の高い結果を提供するように専門的に設計され、精巧な技術が施されています。
金属製の筐体、過負荷保護、高品質の素材により、分析天びんは長期にわたり信頼性の高い性能を発揮します。
分析天びんは分析用天びんとも呼ばれる研究室用分析機器の一種で、質量を非常に正確に測定し、通常は最小表示が0.1 mg(小数点以下4桁)以下です。分析天びんには高感度の計量セルが含まれているので、風防を備えることでサンプルや容器を空気流から保護し、計量結果が不安定または不正確になるのを防ぎます。メトラー・トレドの分析天びんは、52 g〜520 gのひょう量、0.1 mg〜0.002 mgの最小表示を備えています。
現在の電子分析天びんには、内部点検や調整機能、直感的なタッチスクリーン操作、品質保証、電動ドアなど、正確さの維持と人間工学的な計量の向上に役立つさまざまな機能が搭載されています。メトラー・トレドの分析天びんでは、EasyDirectやLabXなどの専用データ管理ソフトウェアにも接続できます。XPR分析天びんはStaticDetect™機能も備えており、サンプルや容器が静電気を帯びていた場合、帯電による計量エラーを自動的に評価し、エラーが事前に定義された限界値を超えると警告を発します。さらにXPR分析天びんは、粉体や液体の自動分注用に簡単にアップグレードできます。分析天びんは、USB、RS232、LANなどの接続オプションが用意されており、結果をデジタルで転送できるだけでなく、さまざまな周辺機器、アクセサリ、データシステムへの接続を容易にします。
メトラー・トレドの分析天びんの計量原理は、電磁力補正に基づいています。天びんハウジング内部にある計量セルは、計量皿に置かれた計量物に対する反作用の電磁力を生成します。分析天びんは、この補償電磁力の大きさを物体の重量として解釈します。計量結果は、適切な単位(グラム、ミリグラム、ミクログラムなど)で天びんターミナルに表示されます。
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研究室用分析天びん(最小表示0.1 mg以下)の計量皿は風防の内側に配置されており、空気の対流などの外部環境による影響からサンプルと容器を保護するので、基本的な計量性能を高めるために役立ちます。これは、測定結果の精確さがとりわけ重視される分析計量では特に重要です。
分析天びんは基本計量アプリケーションに使用されるとともに、標準液やサンプルの調製、調合、密度測定、フィルタ計量などにも利用されます。
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計量の前に、まず天びんが水平に置かれていることを確認します。SOP(標準作業手順書)での要求に応じて、場合により天びんの調整を実施する必要があります。
計量物を計量する場合、容器に試料を入れるのではなく、天びんをゼロにして、計量皿の中央に計量物を置くだけです。次に風防ドアを閉じ、天びんに計量結果が表示されるまで待ちます。 詳しくは無料の計量ガイドをご覧ください
ゼロ機能によってゼロ点が得られ、そこから計量プロセスを開始できます。重い計量皿を使用している(ErgoClipなどを使用する)場合、または計量皿に保護マットが付いている場合、ゼロ機能を使うことで計量セルがすでに認識している重量は計量プロセスに含まれず、これらの重さが事実上無視されます。ただし、天びん上にある荷重は、天びんに載せることができる最大荷重(天びんのひょう量)に影響します。
風袋機能を使用すると、すでに計量皿に載せられている重量が天びん内部で記録され、ディスプレイがゼロにリセットされて、その状態で計量物を天びんに載せることができます。結果が電子的に記録されると、その結果の表示には風袋重量がTで、正味重量がNで、総重量がGで示されます。
分析天びんは、単に「研究室用天びん」とも呼ばれ、幅広いサンプルの分析を可能にします。電子分析天びんを使う必要がある個別の用途には以下が含まれます。
分析天びんは、製薬、バイオテクノロジー、化学、食品、アカデミア、金属、プラスチック業界などの一般的な研究室や、研究開発、品質管理の研究室で使用されています。
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適切な分析天びんの選定は重要です。正確な計量に関わるのは、天びんのディスプレイ上の数字だけではありません。プロセスのリスク、管理限界、要求される品質、関連規制を知ることによってのみ、適切なレベルの精確さを得られる天びんを選択できます。天びんの性能は、内部的な正確さの要件と外部的な規制の両方を満たす必要があります。使用する分析天びんは、意図した目的に適している必要があります。目的に適さないと、すべての計量結果やそれを応用する以降のプロセスがすべて無駄になる可能性があります。
メトラー・トレドが無料で提供するGWP® Recommendationサービスは、固有のプロセスと精確さの要件に最適な天びんをお選びいただけるように策定されています。GWP Recommendationでは以下の要素が考慮されます。
GWP® Recommendationは、導入した天びんが目的に適合するかどうかを確認するためにも使用できます。
メトラー・トレドの分析天びんでは、ソフトウェアを追加せずに簡易データ転送がサポートされます。まず、USBケーブルを使用して分析天びんをPCに接続します。
専用ソフトウェアを使用すると、データ管理の可能性が広がります。
トップローディング式天びんには、計量セルの真上に計量皿があります。さらに「トップローディング式」は、計量セルの真上に荷重がかかることを示します。メトラー・トレドの多くの分析天びん、さらにすべての上皿天びんは、トップローディング式天びんです。一方、メトラー・トレドのExcellenceレベルと、特許取得済みスマートグリッド懸架式計量皿を備えた分析天びんは、トップローディング式天びんではありません。スマートグリッドを備えた分析天びんでは、計量セルとそれに連動する電子回路が天びん背面の計量チャンバの後ろに配置されています。これらの分析天びんは、荷重が計量セルの前面にかかるので「フロントローディング」式天びんと呼ばれることもあります。この構造によりアクティブ温度コントロール機能が可能になり、天びん背面の電子回路から効率的に熱を除去し、計量チャンバの温度の安定性が高められます。下の写真は、トップローディング式のAdvancedレベル分析天びんと懸架式計量皿を備えたExcellenceレベル分析天びんを示しています。
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分析天びんとミクロ天びんの主な違いの1つは、最小表示の小数点以下の桁数です。分析天びんは、最小表示が小数点以下4桁以上の研究室用天びんです。メトラー・トレドの分析天びんは、0.1 mg〜0.002 mgの範囲の最小表示を備えています。一般的なアプリケーションには、サンプルや標準液の調製、質量差測定、密度/比重測定などがあります。
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メトラー・トレドのミクロ天びんとウルトラミクロ天びんは、すべての研究室用天びんの中でも最高の精確さを備え、1 µg(小数点以下6桁)、0.1 µg(小数点以下7桁)の最小表示を提供します。代表的なアプリケーションには、粒子状物質(フィルタ)の計量、ピペット校正、残留農薬試験、ステント計量などがあります。
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他にも、高い繰返し性と構造に特色が見られます。ミクロ天びんは、小さな円筒形の計量室と、そこに非常に小さなサンプルを計量する際に役立つ追加の計量結果を表示するディスプレイを備えています。
校正は天びんの性能を評価する作業です。分析天びんの校正が必要かどうかは、天びんを使用する場所と、適用される規制があるかどうかによります。また、計量結果が不正確になるリスクの影響と校正にかかるコストを考慮することも重要です。
規制対象の環境では、天びんが期待通りに動作していることを確かめるために、校正が必須の要件になります。分析天びんの校正により、計量機器がISO、GLP/GMP、IFS、BRCなどの基準を満たすことが保証されます。
非常に正確な計量結果を得ることが不可欠な場合、分析天びんの校正を実施しない選択はリスクの高い方法になります。このような環境では、未校正の機器を使用すると、以下のような生産上の問題を引き起こす原因になります。
分析天びんの校正は、日常点検と混同しないでください。校正は認定されたサービス技術者が実施しますが、日常点検は機器のユーザーが実施します。日常点検を頻繁に実施すれば、管理限界外の結果につながる可能性を早期に特定できます。
天びんの校正について詳しくは、こちらをクリックしてください 。
分析天びんの校正は、認定を受けたサービス技術者が標準の手順に従って実施します。通常、サービス技術者は校正プロセスをサポートする専用のソフトウェアを使用し、校正証明書を発行します。分析天びん校正の文書化は、医薬品やバイオテクノロジーなど規制対象の環境では必須の要素です。
校正には、測定標準に対する分析天びんの性能を評価することが含まれます。これには、いくつかの試験、例えば天びんの終点指示と計量皿に載せた校正済み分銅の既知の値との比較が含まれます。技術者は、明確な合否判定に基づいて天びんが要件を満たしているかどうかを確認できます。
天びんの校正は、プロセスのリスク(つまり、間違った計量結果による悪影響の大きさ)に従って実施する必要があります。校正の合間には、ユーザーが分析天びんを定期的に点検し、正確な結果を継続的に得られるようにして、潜在的な問題を早期に特定する必要があります。
メトラー・トレドのGood Weighing Practice™(GWP®)は、計量機器の確実な選定、操作、校正のための科学に基づく国際的な標準です。
どの測定にも、ある程度の不確かさが含まれています。測定の不確かさは、ユーザーや環境などによる偶然誤差と、使用するたびに機器性能に固有のわずかな変動などにより生じる系統誤差が原因で発生します。
分析天びんで計量を行うたびに、結果にはある程度の不確かさが生じます。この不確かさは、計量結果とともに明示される必要があります。不確かさが大きすぎると、結果を信頼できなくなります。計量範囲の下限では相対的な測定の不確かさがはるかに大きくなるので、少量の計量には注意が必要です。
分析天びんの測定の不確かさは、天びんの感度、非直線性、偏置誤差、繰返し性の評価から求められます。設置時と設置場所で測定の不確かさを測定することをお勧めします。また、天びんのサービス/校正のたびに測定の不確かさが再度評価されます。分析天びんの測定は、測定の不確かさが明示されなければ正確であるとは見なされません。
すべての分析天びんには固有の最小計量値があり、ロードセルの性能、天びんの置き場所、周囲の条件、必要な計量の精確さに応じて異なります。最小計量値はその計量機器の精確さの限界であり、その最小計量値を下回ると相対的な測定の不確かさは計量の精確さ要件よりも大きくなり、計量結果は信頼性に欠けると見なされます。 相対的な測定の不確かさは、絶対的な計量の不確かさを荷重で除算して求められ、通常はパーセンテージで表されます。
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天びんの最小計量値を判定するには、作業環境で測定の不確かさを評価する必要があります。または、天びんの下側レンジにおけるエラーの主原因として繰返し性を評価し、最小計量値を判定することもできます。この場合、天びんひょう量の5%未満の小さな分銅を使用して実施します。
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認定技術者により設置されたメトラー・トレド分析天びんのMinWeigh機能により、天びんに載せられているサンプルの重量をモニタリングできます。サンプルの重量が規定された許容最小計量値を下回る場合は、天びんのディスプレイが赤に変わり計量値は表示されません。
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精度は、同じ測定条件下で得られた2つ以上の測定値の近さを表します。繰返し性点検では、一連の測定の標準偏差を測定しますが、この点検を精度の評価に使用できます。
真度(正確さ)は、測定値と許容される真の値との近さを表します。分析天びんでは、天びんのディスプレイに表示される重量値が、校正済みの点検用分銅の許容真値と比較されます(天びんの感度点検)。
分析天びんが精確であるためには、計量結果が天びんに載せられた分銅の真値に近く、同じ物体を繰り返し計量しても、ばらつきがほとんどない必要があります。精確さには真度(正確さ)と精度(精密度)が必要です。
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静電気は、不安定で繰返し性のない計量結果の原因になります。静電気は計量皿に力がかかる原因になり、分析天びんの計量結果に直接影響します。帯電は計量エラーの最大の隠れた要因の1つであり、計量プロセスが影響を受けている時点でそれを認識できることが重要になります。静電気が計量セルに影響している兆候として、測定値が不安定になったり、一方向にドリフトする現象が起こることがあります。どちらの場合も、天びんが安定しないか、計量結果が表示されるまでに通常よりも長い時間がかかります。また、目標重量を得るために容器に粉体を次々追加しなければならない場合もあります。しかし、サンプルまたは容器から電荷をすばやく放散しないと、気づかないうちに結果に誤差が生じることがあります。誤差は数ミリグラムから100 mgに及ぶ場合もあります。
メトラー・トレドのXPR分析天びんには、サンプルや容器の帯電による計量結果の誤差を自動的に評価する、独自のStaticDetect™機能が組み込まれています。StaticDetect™は、誤差が事前に定義された限界を超えると警告を発します。
無料のホワイトペーパー計量における静電気をお読みください
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可能な限り、サンプルや計量容器に蓄積する静電気を低減または解消するための予防的な対策を講じる必要があります。これによりあらゆる誤差、不安定な計量表示、時間のかかる計量結果の表示を回避できます。静電気を緩和するための注意事項を以下に示します。
メトラー・トレドのXPR分析天びんには特許取得のStaticDetect™センサが組み込まれており、サンプルや容器から静電気を自動的に検出します。天びんは計量誤差を測定し、ユーザーが設定した制限値を超えると警告を発します。イオナイザーとStaticDetectを同期操作すると、計量対象物の静電気は、自動除去されます。
ここをクリックすると、静電気とその背後にある物理現象の詳しい説明をお読みいただけます。
メトラー・トレドのXPR分析天びんには、オプションの液体分注モジュールを取り付けることができます。この研究室用液体ディスペンサーは、XPR分析天びんの計量皿に設置した容器に液体を直接分注します。液体の密度と周囲温度を使用して、液体の重量を体積として解釈します。XPR研究室用自動液体ディスペンサーの利点は、目的の濃度の標準液を作成するとき、物質の実際の分注量に応じて正確な量の液体を添加し、非常に正確な標準液を作成できることです。
分析天びんの範囲は、その天びんで計量できる最大量、つまり天びんのひょう量とも呼ばれる計量範囲です。分析天びんを選択するときは、風袋容器の重量を含め、計量する最大量を慎重に考慮する必要があります。200 gの分析天びんは一般的な選択肢です。この天びんでは少量のサンプルを比較的大きな容器で計量できます。詳しくは、以下の質問を参照してください。
分析天びんの最も一般的なひょう量は200 gですが、ひょう量が100 gと300 gのモデルも数多くあります。実際にメトラー・トレドの分析天びんには、ひょう量が52 gから520 gまであります。ひょう量の追加グラムは、風袋容器の使用を考慮したものです。ただし、分析天びんはその最小表示によって定義され、小数点以下4桁(0.1 mg)以上でなければなりません。メトラー・トレドの分析天びんでは、モデル名の数字がひょう量を示し、最後の数字が最小表示の小数点以下の桁数を示します。例えば、XPR205はひょう量が200 gの分析天びん(実際には220 g)で最小表示が小数点以下5桁(0.01 mg)、MS104TSはひょう量が100 gの分析天びん(実際には120 g)で最小表示が小数点以下4桁(0.1 mg)です。
モデル名XPR226CDRのCは、 コンパレータ(質量比較用)分析天びんであることを示します。XPR226CDRは高性能分析天びんで、非常に高い精確さが求められる場合に選択されます。これは、高精度質量測定アプリケーションのために質量測定ラボや計量校正サービスプロバイダーにとって最適な選択肢です。これらのアプリケーションでは、分銅を基準重量と比較するため、コンパレータ天びんと呼ばれています。ただし、高い精確さが必要な分析天びんアプリケーションにも使用できます。
5桁のはかりは、最小表示が小数点以下5桁の分析天びんです。「5桁の天びん」とも呼ばれます。小数点以下5桁は0.00001 gで0.01 mgに相当し、はかりの実目量、 dとして知られています。これは測定可能な最小の質量差ですが、正確に計量できる最小量と混同しないでください(この点については、「分析天びんの最小計量値とは何ですか?」を参照してください)。 また、すべての重量測定には一定の不確かさがあり、通常はそれがはかりの実目量よりも大きいことに注意してください。5桁のはかり、または5桁の天びんは、あらゆる分析天びんと同じアプリケーションに使用できますが、特により少量のサンプルを計量し、高い精確さが必要な場合に使用されます。
分析天びんで計量できる最大量は、天びんのひょう量が上限になります。メトラー・トレドの分析天びんのひょう量は、52 gから最大520 gです。メトラー・トレドのすべての分析天びんは過負荷保護機能を備えており、天びんに物を落としたり過剰な荷重がかかったりした場合に、敏感な計量セルを損傷から保護します。最大荷重を超えると警告が表示されます。分析天びんで計量できる最小量は、目的のプロセストレランス/精確さなど、さまざまな要因によって異なります。「分析天びんの最小計量値とは何ですか?」の質問を参照してください。
分析天びんの気泡は水準器です。一般的に小さなガラス製のドームとして天びんの所定の位置にあり、液体と気泡を含んでいます。分析天びんの水準器は、天びんの水平調整に使用します。正確な計量結果を得るためには、分析天びんを水平に設置することが重要です。分析天びんは、水平位置で動作するように設計されているため、計量セルはその上に置かれたすべての品目の全重量を記録します。分析天びんが水平でないと、計量値は傾斜角の2乗に比例して真の値から逸脱します。天びんの水準器を見下ろしたとき、気泡は中央にある必要があります。気泡が中央になければ、天びんの脚を回し、気泡が中央位置に戻るまで水平調整します。
メトラー・トレドのExcellence/Advancedレベル分析天びんには、どの脚をどの方向にどの程度回転させればよいかを表示するグラフィカルな水平調整ガイダンスが組み込まれており、わずか数秒で天びんを完璧に水平調整できます。多くのメトラー・トレドの分析天びんでは、物理的な水平調整用の気泡を備えていません。
ほとんどのメトラー・トレドの分析天びんには、天びんの前面、ディスプレイの近くに水準器があります。古い分析天びんモデルでは、水準器は天びん右側後方にあります。しかし、メトラー・トレドの新しい分析天びんモデルの多くは電子水平調整機能を備えており、画面上に水平調整ガイドが表示されるので、物理的な水平調整用のバブルは不要になりました。
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分析天びんは、分析天びんとミクロ分析天びんに分類できます。定義上、分析天びんでは最小表示が小数点以下4桁以上(0.1 mg以下)でなければなりません。分析天びんを使用すると、比較的大きな容器で少量を計量できます。メトラー・トレドのミクロ分析天びんは、小数点以下6桁の最小表示(0.001 mgまたは1 µg)を備えています。また計量セルの感度が高いため、第2の内部風防と小型化された懸架式計量皿を備えています。天びんのひょう量は32 gと52 gで、分析天びんのひょう量よりも小さくなります。
場合によっては、 ミクロ天びんは分析天びんと同じグループに分類される場合もあります。しかしメトラー・トレドでは、少なくとも小数点以下6桁(1 µg)の高い最小表示、わずか数グラムのひょう量、異なる天びん構造の組み合わせにより、これらを個別に分類しています。これらの天びんは一般的に、フィルタ上の粒子状物質の計量や貴金属分析など、計量する量がきわめて少なく非常に高い精確さが求められるアプリケーションに使用されます。
メトラー・トレドは、幅広い天びんを提供しています。
個別のアプリケーションに適切な天びんをお選びいただけるように、メトラー・トレドはグローバルな計量標準、Good Weighing Practice™(GWP®)を策定しました。メトラー・トレドが無料で提供するGWP® Recommendationサービスを、特定のアプリケーションのニーズやプロセスの正確さの要件を満たす正しい天びんの選定にお役立てください。
デジタル分析天びんは最新の電子機器で、デジタルによる電子的な方法で重量測定信号を処理します。デジタル分析天びんはデジタル表示を備えており、計量結果が数値で表示されます。これに対して、アナログ天びんははかりに対するポインタの位置から計量結果を読み取ります。デジタル表示の結果は明確な一方で、アナログはかりの読み取りには主観的な読み取りエラーを生じさせる可能性があります。しかしアナログはかりでは、目盛り間隔の狭間で測定値を判定できます。デジタル分析天びんまたはアナログはかりで最も小さなきざみは、はかりの実目量、dと呼ばれます。
はかりの実目量dは、測定の尺度で最も小さなきざみです。分析天びんの場合、dは天びんの最小表示に相当します。これは測定できる最小の重量差です。これを、天びんの最小計量値と混同しないでください。検証用はかりの目量、eは、取引証明用分析天びんに関連し、直接販売取引での計量結果に使用できる小数点以下の最大桁数と結び付いています。例えば、 e = dの場合は、天びんの最小表示を使用して直接販売取引での重量を指定できます。つまり、 dが0.001 gであれば、すべての計量結果は小数点以下3桁まで表示できます。 e = 10dかつd = 0.001 gの場合、計量結果は小数点以下2桁、つまり0.001 g x 10までしか示されません。この場合、分析天びんのディスプレイに、計量結果の小数点以下3桁目が括弧付きで表示されることがあります(例: 2.67(3) g)。