一般的なパラメータであるpH、導電率、溶存酸素は、研究室で同時に測定されることがよくあります。シングルチャンネル/マルチチャンネルのどちらの機器でも、同一サンプルまたは異なるサンプルのパラメータを最大3つ同時に測定可能です。
メトラー・トレドの包括的な電極製品は、pHメータ製品を補うものです。正確な結果を得るには、それぞれのアプリケーションに適した電極をお使いください。
メトラー・トレドは、メータ、センサから校正標準液、ソフトウェアまで提供する総合ソリューションプロバイダです。シームレスな測定、データ転送、オートメーションを使用して、容易にpHシステムを作成できます。
測定プロセス全体をステップごとにガイドするSevenExcellence™メータを使用し、独自のメソッドを作成してください。このメータには、すばやく簡単に要件に適合できる規定のメソッドも数多く用意されています。
SevenExcellence™のユーザー管理機能では、不正な変更を防止し、測定プロセスやワークフローを決定することができます。このメータは規制環境に最適な選択肢であるだけでなく、LabX®ソフトウェアと一緒に使用することで、すべての作業が監査証跡として記録されます。
SevenExcellence™メータとInMotion™オートサンプラーを使用することで、生産性を高め、ユーザー間の測定の不一致をなくすことができます。このシステムはUSP <791>/<645>の遵守をサポートしており、電極の校正と最大300サンプルの測定を全自動で行うことができます。
過酷な環境で行う作業には、装置の耐久性を高めるとともに寿命を延ばすように特別に保護された機器が必要な場合があります。メトラー・トレドには、防塵防水保護等級IP67/IP54の携帯型/卓上型メータが揃っており、水や粉塵を防ぎ、化学薬品からも保護されています。
正確な測定には、まず信頼性の高い電極が必要です。幅広いアプリケーションと、pH、ORP、導電率、イオン濃度、溶存酸素などの測定パラメータに対応する適切な電極を選択してください。
pH、ORP、導電率、イオン、DOの測定値の精度は、校正に使用する標準液によって左右されます。メトラー・トレドは、高い測定精度と稼働率が得られるメンテナンス用標準液と検証用標準液も揃えています。
メトラー・トレドのpH測定・サポートセンター(pH CSC)には、pH、ORP、イオン、導電率、DOの測定に関する専門のアプリケーションスペシャリストがおります。専門的なノウハウを持つスペシャリストが、重要な電気化学分析を高いレベルで成功させるお手伝いをいたします。
LabX®は、FDA 21 CFR Part 11などの規制を簡単に遵守できるようにサポートします。機器やPCで行ったすべての操作をLabXで監査証跡に記録し、完全なトレーサビリティと柔軟性を実現します。
卓上型メータをInMotion™オートサンプラーと接続することで、分析速度を速めることができます。最大300サンプルの分析が可能なオートサンプラーで、測定、校正、洗浄、コンディショニングのステップを自動で実行し、ハイスループットと繰り返し性の高い結果を実現することができます。
メトラー・トレドのメータは、結果文書を作成するプリンタ、サンプル確認のためのバーコード、測定中にサンプルを混合する攪拌器などの周辺機器を接続できるさまざまなインターフェイスを備えています。
pHメータは、溶液中の水素イオンの活性を測定するために使用する分析機器で、測定値はpHで表されます。pHの測定は、さまざまな分野の研究室での測定からプロセスのアプリケーションまで、幅広く採用されている分析手法です。メトラー・トレドのpHメータは、導電率、イオン濃度、ORP、溶存酸素など、他の重要なパラメータも測定できます。このページでは、研究室用のpHメータの種類とその用途を紹介します。
pHを測定するには主に2つの手法があります。pHインジケータとpHメータです。ただし、この両方が同じ精度と品質レベルを提供できるわけではありません。広く使用されているこれら2つの方法の特徴を以下に示します。
pHインジケータ
pHメータ
pHメータでは、比較電極(Ag/AgClなど)とpH電極(ガラス電極)の間の電位差を測定します。2つの電極間の電位差は、溶液中のH+イオンの濃度に関係しています。このため、電位差は溶液の酸性度/pHに対応します。
pHメータは次のような多くの分野でさまざまな用途に使われています。
pHメータの選び方は、用途のタイプ(現場または研究室)によって大きく異なります。用途とそのニーズに基づいて、メータは次のように分類されます。
はい。メトラー・トレドにはLabX® PCソフトウェアと接続して厳格な規制のニーズを満たす特別設計のpHメータがあります。
はい。当社は専門スタッフによる据付、適格性評価、校正サービスを提供しています。これらのサービスにより正確で精度の高い測定を保証し、品質監査時に想定されるコンプライアンスの課題についてもユーザーに安心をお届けします。
校正は、機器が正しく機能していることを判定するために役立ちます。校正は電極の傾きとオフセットを、対象となる測定システムの本来あるべき値に調整するために必要となります。pHメータ、イオンメータ、DOメータ、導電率メータを定期的に校正することで、確実に測定を行うことができます。
pHメータは、既知のpH値を持つ適切な校正標準液を使用して校正します。校正頻度は、メータの使用頻度や用途によって変わりますが、毎日校正を行うことをお勧めします。詳しくは、次の校正ビデオをご覧ください。
それは用途によります。専用のシングルチャンネルメータは、次のような特定のパラメータ1つを測定するために使用します。
a. pH b. ORP c. イオン濃度 d. 導電率 e. 溶存酵素
一方で、マルチパラメータの測定機器では、複数のパラメータを同時に測定できます。
導電率メータは、溶液の導電率、つまり電気伝導性の程度を測定します。導電率が高ければ高いほど、溶液に電流を通す能力が高いことを意味します。導電率は重要なパラメータであり、水質分析、食品・飲料、エレクトロニクス、製薬などの業種で各種の用途があります。
はい。日本語を含む13の言語をサポートしています。機器が各種言語に対応しているため、メニューから正しい設定を簡単に選択できます。現在、当社製品は英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ロシア語、中国語、日本語、韓国語、ポーランド語、タイ語、トルコ語に対応しています。
卓上型メータの本体と接続部は、水の飛沫に耐える防水設計です。防塵防水構造になっているだけでなく、湿った布で簡単に清掃できます(防塵防水保護等級IP54)。ポータブル型メータは完全防水型で、過酷な厳しい現場での用途に耐えるように作られています(防塵防水保護等級IP67)。
メータは、3種類の形式に対応した結果の印字、カスタマイズしたレポート(または印字)、その他の情報の印刷に対応しており、RS-P25やUSB-P25などの小型プリンタで印刷できます。
はい。メトラー・トレドにはオートメーションに対応したpHメータが揃っています。オートメーションは研究室の生産性と効率性を高めるための最適なオプションです。詳しくはこちらをクリックしてください。
メトラー・トレドのpH測定・サポートセンター(pH CSC)には、直接電気化学分析専門のスタッフチームがおります。このチームは、お客様、テクニカルサポート、製品管理や製品開発部門と密接に連絡を取りながら、効果的なソリューションを迅速に提供し、pH分析の分野では独自的な存在としてサービスを展開しています。
提供されるテクニカルサポートや実用的なサポートには、以下の測定パラメータや関連するメトラー・トレドのpH測定ラボ用機器が含まれます。
機能強化のため、pHメータと一緒に次のアクセサリを使用できます。