滴点・軟化点測定装置

自動滴点・軟化点測定装置

滴点測定システムは、油脂、ピッチ、ポリマーなどの物質の滴点と軟化点の測定に使用する分析装置です。滴点とは、融解した物質の沈殿物の最初の一滴が滴下する温度のことです。軟化点とは、融解した物質が規定の距離を流れる温度のことです。メトラー・トレドの滴点測定システムを使用すると、滴点と軟化点の両方を全自動で測定できます。

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自動滴点・軟化点測定装置の利点

シンプル設計、高い作業効率、信頼性の高い測定結果

メトラー・トレドの滴点測定装置Excellenceシリーズでは、滴点/軟化点分析の最適化と簡略化を複数の方法で行うことができます。そのため、高いスループットで迅速に測定が完了します。高性能な滴点測定装置について詳しくは、ビデオをご覧ください。

高度な滴点・軟化点測定手法

高度な測定手法

カメラを使用した目視観察とデジタル画像解析により、滴点/軟化点温度を非常に正確に自動検出します。高解像度で記録した測定ビデオは、再生できるので便利です。

業界固有の基準に準拠

業界固有の基準に準拠

滴点測定装置Excellenceシリーズを使用することで国内外の基準に準拠するため、測定が監査に合格するかどうか心配する必要はありません。基準準拠のカップと測定メソッドにより、同等の結果を得られます。

測定が容易に

測定が容易に

シンプルな操作手順と直感的な操作のタッチスクリーンユーザーインターフェイスにより、すばやく簡単に測定できます。1クリックで分析を開始すると、あとは装置が自動で実施します。

迅速かつ正確なサンプル調製

迅速かつ正確なサンプル調製

サンプル調製は時間がかかる場合があります。メトラー・トレドの画期的なサンプル調製ツールで、簡単で、すばやく、正確なサンプリングプロセスが可能です。使い捨てカップとガラス器具を使用するため、面倒な洗浄が不要です。

安全で容易な操作を実現するユーザー管理

安全で容易な操作を実現するユーザー管理

ショートカットを作成したり、言語を選択するなど、装置の設定をカスタマイズできます。ユーザー管理システムでは、異なるアクセスレベルを定義し、重要なデータを保護することができます。

グローバルでサービスを提供

グローバルでサービスを提供

メトラー・トレドのサービス技術者とアプリケーションの専門家にお任せください。稼働時間、質の高い結果、効率性の確保をサポートします。

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FAQs

デジタル滴点測定装置とは何ですか?

デジタル融点/滴点測定装置は、加熱炉とビデオカメラを使用して、滴点/軟化点の事象を自動的に検出します。この測定はデジタル式のため、オペレーターの影響を大幅に削減します。0.2℃までの温度正確度と短い昇温/冷却時間を使用して、2つのサンプルを同時に測定できます。加熱炉のレイアウトとビデオ画像分析により、2つのサンプルを同時に測定できます。メトラー・トレドのExcellence滴点測定システムDP70/DP90は、いずれも自動滴点測定装置/自動軟化点測定装置として動作します。

軟化点/滴点測定について詳しくは、こちらをクリックしてください

デジタル滴点測定装置はどのように動作しますか?

メトラー・トレドの滴点測定システムを次の図に示します。

このシステムは、加熱炉とビデオカメラを組み合わせたものです。

滴点/軟化点は、サンプルを加熱することで測定します。加熱炉を使用して分析時の温度を制御します。温度の制御と記録は、プラチナ製デジタルセンサで行います。

メトラー・トレドの滴点測定システムExcellenceシリーズでは、加熱炉内部のカップとホルダーで構成されるテスト用組み立て部品に、ホワイトバランス調整済みのLED光源を当てます。この反射画像がビデオカメラで記録されます。

自動滴点測定では、滴点テストの全プロセスがビデオに記録され、融解した物質の最初の1滴がサンプルカップ(オリフィス下部に位置する仮想の白い長方形)から流れ落ちる瞬間を、画像解析機能を用いて検出します。検出すると同時に、加熱炉の温度が測定され、0.1℃の分解能で記録されます。

自動軟化点測定の場合、ビデオに軟化したサンプルの先端が仮想マーキングで示されます。この仮想マーキングが、カップのオリフィスから19mm下がったところにある仮想線を通過すると、その瞬間の加熱炉温度が測定され、0.1℃の分解能で記録されます。

滴点測定システムで試験する一般的なサンプルは何ですか?

滴点テスターを使用して、軟膏、合成/天然樹脂、ロジン、食用油脂、グリース、ワックス、脂肪酸エステル、ピッチ、アスファルト、タール、ビチューメン、その他の多くの材料の滴点と軟化点を測定します。

滴点/軟化点測定サンプルの正しいサンプル調製に有用なヒントとコツをご紹介します。

準周囲温度では滴点をどのように正確に測定できますか?

食用油脂や有機溶媒は、固化させて低温で測定することができます。多くの場合、滴点測定の前に十分な時間をとって物質を冷却または冷凍する必要があります。メトラー・トレドのExcellence滴点測定システムDP90は、-20℃までの滴点測定ができます。個別のDP90測定セル、加熱炉、光学検出システムを、必要な温度に達するまで冷蔵庫または冷凍庫に入れます。

メトラー・トレド滴点測定装置でASTM、AOCS、IP、ISOなどの規制遵守が可能ですか?

メトラー・トレドの滴点測定装置は、滴点/軟化点測定向けの以下の標準に遵守しています。

  • ASTM D3104: ピッチの自動軟化点測定用
  • ASTM D3461: ビチューメン、ピッチ、アスファルトの自動軟化点測定用
  • ASTM D3954: ワックスの自動滴点試験用
  • ASTM D6090: 樹脂の自動軟化点測定用
  • AOCS Cc 18-80: 食用油脂の自動滴点検出用
  • 欧州薬局方(Ph.Eur.)2.2.17: 滴点用
  • IP 396: 潤滑グリースの自動滴点検出用
  • ISO 4625: 塗料/ニスの軟化点測定用
  • DIN EN 51920: 炭素質材料の軟化点測定用


国際規格ASTM D3104、ASTM D3461、ASTM D3954、ASTM D6090、AOCS Cc 18-80は、特にメトラー・トレド機器を使用した自動滴点/軟化点測定に基づく規格です。