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寸法測定、計量、バーコード読み取りシステム/DWSシステム購入ガイド

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DWSシステムが業務にメリットをもたらす「方法」と「理由」に関する疑問に答えるための包括的な情報

DWSシステム購入ガイド
DWSシステム購入ガイド

寸法測定、計量、バーコード読み取り(DWS: Dimensioning, Weighing & Scanning)システムは、輸送する貨物の識別、計量、測定のために運送会社で使用されています。メトラー・トレドのDWS購入ガイドでは、DWSシステムの使用経験がある方にも初めて購入される方にも知識の習得に役立つ実用的な情報を提供します。現在ご利用いただけるオプションと、新しい機器を選定、導入する際に考慮すべき点に重点を置いて説明します。

輸送・ロジスティクス分野の最高のソリューションとなるよう、1つのシンプルなパッケージにすべての専門知識を掲載しました。

DWSシステムとは?

DWSシステムは、寸法測定、計量、バーコード読み取りコンポーネントの任意の組み合わせで構成できます。コンポーネントは制御され、データはソフトウェアによってマージされ、アクセサリはシステムを補完します。

DWSが提供するものとその理由

通常、DWSシステムは収益回収プログラムの一環として使用され、運送会社の収益を保護し、荷送人に正しい公平な請求を提供します。

  • 運送会社は、提供するサービスの料金が適切に支払われること、また顧客が申告した重量とサイズのデータが荷送人が提供するものと一致していることを確認します。
  • 荷送人は、支払うサービスに関する正確で公正な請求書を確実に受け取ります。
  • どちらの当事者も、請求に使用するデータが度量衡の規制に準拠していることを確認できます。

DWSシステムは物体の重量と長さ、幅、高さを提供します。容積重量を測定するために重量と寸法を比較します。識別データは、処理した各品目にデータプロファイルを適用するために取得します。

DWSシステムの一般的な用途とは?

DWSシステムは、以下を含む測定プロセスの自動化に使用されます。

  • 顧客が申告した重量とサイズのデータの検証
  • 顧客データベースのプロファイルに対するデータのチェック
  • 度量衡に関する規制の遵守
  • 貨物のトラック&トレース
  • 出荷品の欠品の確認

次の表に、DWSシステムがこれらのプロセスをどのようにサポートするかを示します。

識別(ID)

 

重量/サイズデータの正しい並べ替え、追跡、割り当てのために品目IDを取得

重量

 

請求、積載計画、品質チェックのために重量データを検証

寸法

 

請求と積載計画のために測定データを検証

容積重量

 

物体の容積重量を求めるために寸法係数*により容積を除算

 

請求可能な重量

 

容積重量と実際の重量の比較により請求可能な重量を決定

形状

 

形状データを記録し、大きすぎて並べ替えができない、または

積み重ねできないために追加料金が必要な品目を不良判定

 

画像

 

正確な請求とパッケージの状態を証明するために測定した品目の

写真を撮影

*国際航空運送協会が標準の寸法係数を設定していますが、企業が独自に選択することもできます。

通常はDWSシステムでどのような品目を取り扱いますか?

DWSシステムは、ほぼすべての品目の識別、計量、寸法測定に使用できます。寸法測定と識別、識別と計量、またはデータ取得の3つのすべての要素(寸法測定、計量、識別)など、あらゆる構成にできます。

以下を効果的に処理できる組み合わせがあります。

  • 最大3 m/sの速度でコンベア上を移動する単一の立方体形状の貨物*
  • 最大3 m/sの速度でコンベア上を移動する単一の不規則な形状の貨物*
  • チルトトレイを装備したソーターに置かれた個別の貨物*
  • コンベア上の袋に入った小包または小型の品目
  • 静止した状態で測定される小包または品目
  • 静止した状態で測定されるパレット、容器、またはその他の大型の品目