ウェビナー:微小結晶の創出

下流プロセスにおける微粉砕工程を排除

結晶サイズ分布が後工程の仕様に適合しないほど大き過ぎる場合は結晶を粉砕処理する必要が発生します。晶析工程で微小な結晶をデザインすることで後工程の粉砕処理を避けることができ、収率を向上させ、エネルギー消費および粉砕がもたらす安全性の問題を低減することができます。このウェビナーでは、微小結晶を創出しつつ拡張性のある晶析プロセスを構築し粉砕処理を回避する方法について解説します。

Eliminatiing Micronization Using Fine Particle Crystallization

Eliminatiing Micronization Using Fine Particle Crystallization

このプレゼンテーションではAPIの貧溶媒晶析について、後工程における微細化を削減できる可能性についてご説明いたします。インプロセスのモニタリングはプロセスの詳細な特徴づけを可能にします。ここでは貧溶媒滴下および滴下条件の影響について調査しました。

オリジナルのプロセスのD90は140μmです。溶媒を混合状態の良い貧溶媒に急速に添加することによりD90の粒子サイズが10μm以下の粒子を創出しました。FBRM技術を用いた ParticleTrack および PVM は核化の前に相分離を検知しました。これは急激に過飽和度が生成されたからだと考えれます。最適化されたプロセスでは100mLスケールから2Lスケールへのスケールアップが成功しました。

University College Dublin (UCD) の The Solid State Pharmaceutical Cluster ではインプロセスの粒子測定技術を用いた晶析エンジニアリング、連続処理、晶析のリアルタイムモニタリングのプロセス構築を専門としています。このウェビナーでは多くの晶析プロジェクトの成功事例についてご紹介させていただきます。

Guest Presenter
Mairtin McNamara received his PhD from University College Dublin in 2010 studying under Dr. Brian Glennon and is currently a Post Doc Scientist at Janssen Pharmaceutical. His current research is focused on process development with a particular emphasis on crystallization design and characterization using Process Analytical Technologies (PAT).

Presented at the 16th International Process Development Conference, Arosa, Switzerland, 2009